ネットで楽しむオーケストラ モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K.216

ヨーロッパ中を演奏旅行で渡り歩いていた少年ヴォルフガンク・アマデウス・モーツァルト。1775年3月(安永4年・作曲家19歳)には故郷ザルツブルクに戻り、その後約2年半をこの街で過ごすことになる。演奏旅行の軌跡については、後世に残された親子で交わされる手紙の数々が伝えてくれており、ヴォルフガング少年がいつどこで何をしたか、かなり詳細にわかっている。ところが、親子が同じザルツブルクにいると、お互いに手紙を書く必要がなくなるために、この時期のモーツァルトが日々何をして暮らしていたのかを知る手がかりは、極端に少なくなってしまう。とはいえ、この年にまとめて作曲された4曲のヴァイオリン協奏曲(第2番~第5番)が、ザルツブルクに新しく赴任した大司教コロレドの求めに応じて作曲され、モーツァルト自身の独奏によって演奏されたものであることには、ほぼ疑いがない。また、現代オーケストラの団員にとって、このモーツァルトのヴァイオリン協奏曲は、オーディションの際に必ず演奏しなくてはならない曲ともなっている。
  • 日本
  • 加藤知子(ヴァイオリン)、クリスティアン・アルミンク指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団
  • 再生時間 : 24分48秒
    Windows Media Player
    800k
  • 無料

(C)2006-2008 Nikkei Business Publications,inc. All Rights Reserved.