新日本紀行全23回
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釧路は北海道の東南部に位置しています。厳しい漁業規制のなか、釧路港から北洋B区域と呼ばれる漁場へ出漁する約2000隻のサケ・マス漁船がありました。荒れる海で危険と隣り合わせに操業する漁民たち、漁船での彼らの生活と奮闘ぶりを見つめます。
(C)NHK
蒸気機関車が今回の主人公です。奥羽本線青森県碇ヶ関(いかりがせき)駅から秋田県大館駅の間には急勾(こう)配の峠があり、三台の蒸気機関車が連なる「三重連」でないと峠が越えられませんでした。しかし昭和45年、勾(こう)配をゆるやかにする工事により一台で峠越えができるように変わります。紹介するのは、三重連が走る最後の日の記録です。5年後の昭和50年にはSLそのものが定時ダイヤから姿を消しました。
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深浦町は、秋田県から青森に至る五能線のほぼ中間にあります。冬、深浦町は強い風と雪に包まれます。一見寂しく見える町ですが、漁師の町のため、冬になると出稼ぎに行っていた3000人の男たちが戻ってきます。冬は町の人口が一番多い季節になります。地元の海で荒々しい冬の海と格闘する漁師たちの姿など町が活気に満ちた様子を描きます。
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大分県の国東(くにさき)半島に、かつて100人居たと言う琵琶法師も、昭和46年当時すでに9人しか残っていませんでした。毎年、2月になると彼らは半島の村々を廻り、大地の神に祈りを捧げ琵琶を奏でます。そして地元の人々は、伝統の鬼会の行事に情熱を傾けます。民俗学的にも貴重な琵琶法師の姿を通して、国東半島の人々の地域に根ざした信仰を伝えます。
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江戸時代から城下町として栄えた津和野町には、町中に水路がはりめぐらされています。そして、この水路で町の人たちは300年も前から錦鯉を育てています。鯉は「売らず食わずの鯉」といわれ、町の人たちによって大切にされてきました。昭和46年の津和野町、そこにはさまざまな職業の人と錦鯉との触れ合いがありました。
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伊根町は、京都府北部、丹後半島の北端に位置する町です。町の産業は漁業と農業などです。町は浦島太郎の伝説に彩られ、浦島太郎を祭る神社があり、太郎が持ち帰ったとされる玉手箱も保存されています。昭和46年にはすでに過疎に苦しんでいました。地域の若者は中学を卒業すると外へ出て行ってしまいます。今回は、浦島太郎の直系とされる人の話や、年に一度の島まいりの祭りなどを通して町の人々の暮らしを伝えます。
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奥能登の輪島周辺は、幾何学模様を描いて海岸まで続く千枚田や朝市、そして漆器などで知られています。冬になると輪島では、農家は田の神を迎える儀式を行い、修行中の若者が塗師として独立します。輪島市名舟(なふね)には、ここに住む男だけが打つことを許された御陣乗太鼓(ごじんじょだいこ)が伝わります。男たちが奇怪な面をかぶって打ち鳴らす御陣乗太鼓は、自然の厳しさを耐えてきた人々の叫びのように聞こえます。
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現在は南栃(なんと)市の一部となっていますが、昭和47年に人口1万2千人の井波町(いなみまち)を訪れました。ここは木彫師の町で、町には甘酸っぱい木の香りが漂っています。地元の瑞泉寺には、竜や獅子の彫刻があります。井波の木彫りの歴史や、のみを使っての欄間(らんま)作り、斧(おの)で切った大木から彫り始める馬の彫刻作りなどを通して、木彫師たちの暮らしを紹介します。
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飛騨は木の国です。一刀一刀に気持ちを込めて彫り上げられる一位一刀彫をはじめ、匠たちがすぐれた作品を残してきました。高山の工匠の技は代々受け継がれてきたのです。その工匠たちの技の結晶は、彫刻で装飾した高山祭の屋台です。12台の豪華絢爛な屋台で賑わう祭りを間近にひかえた町を訪ね、屋台の補修から祭りの実施まで、300年の伝統を誇る工匠たちの仕事ぶりと町の人々の暮らしを、飛騨の歴史と共に伝えます。
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高崎市は、関東平野の北端に位置していますが、市内の寺で毎年行われるダルマ市は全国的に有名です。この時期、寺は多くの参拝者や観光客で賑わいます。ダルマ作りはその形を作るところから始まります。そして、丁寧に色が塗られ、売られます。ダルマに関わる多くの人たちの様子やダルマに込められた無病息災、大願成就への熱い思いを描いています。
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