人間は何を食べてきたか全5話
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タイ北部の少数民族アカ族は、太古から今日まで焼畑農法で赤い米を栽培してきました。今回は、アカ族の生活を通して、アジアの風土が生んだ最大の作物、米を取り上げます。稲作を基準としたアカ族の暦では、稲の収穫の終わりが1年の締めくくりです。正月は先祖の霊をまつり、餅(もち)をついて祝い、稲の神に感謝するアカ族。彼らの米作りを通して、アジアの稲作文化の源流を探ります。
(C)NHK
かつて新大陸からヨーロッパなどに伝わり、人々を飢餓から救ったジャガイモ。今回は、世界中で食べられているジャガイモのふるさと、南米ペルーのマルカパタ村を訪ねました。アンデス山中のインディオは、標高4000メートルの地でジャガイモを栽培し、主食にしています。大地とともに生きるインディオの姿を通して、いかに食べ物が風土と適合しているかを紹介します。第15回「日本賞」教育番組国際コンクール佳作受賞。
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イスラム教は酒を禁じているためか、パキスタンにはヨーグルトや乳で作ったお菓子が豊富です。インダス川が大地を潤し、水牛が豊かな乳をもたらすのです。酪農王国スイスでは、土地が穀物の栽培に適さないため、牧草を牛に食べさせることで乳を得てきました。中近東には、チーズ誕生にまつわる昔話が伝えられています。一滴の乳に生命を賭ける遊牧民・ベドウィン族の暮らしを通して、食を得ることの厳しさ、尊さを描きます。
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パリの公益市場には、牛や豚だけでなく、鹿、野ウサギ、野生のカモ、山ウズラなど多くの食肉が並びます。また、中世ドイツでは、肉屋は「富と力の名誉」をあわせ持った職業でした。ヨーロッパでは厳しい冬を生きのびるために肉食文化が発達してきたのです。今回は、ドイツ・バイエルン州郊外の養豚農家でのソーセージ作りを中心に、一滴の血、一片の臓物まで無駄にしないヨーロッパの人々と肉食との関わりを紹介します。
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