ヨーロッパの路面電車 / 黒い森を囲む環境都市とユーロトラム
ヨーロッパの人々に愛され続けている路面電車・トラムは、交通の利便性でだけなく、近年、環境保全やバリアフリーの担い手として大きな役割を果たしています。特にドイツの黒い森にも環境汚染が忍びより、それを囲む都市は、環境対策に真剣に取り組みはじめ、積極的に新型トラムを導入。ヨーロッパの伝統的な街並みを損なうことなく、最新のデザインと技術を駆使したトラムは、新と旧を見事に融合させ美しく機能的な街づくりの主役として活躍しています。スタイルや機能性の異なる様々な路面電車・トラム、それに関連した他の鉄道や施設などを、これらの舞台となるヨーロッパ6都市の美しい街並みと共に紹介します。ドイツのフライブルクは、ドイツ鉄道中央駅の跨線橋にトラム(路面電車)が走行。このトラム停車場とドイツ鉄道ホームとはエレベーターで結ばれています。トラムは低床化が進み、街の中心部には、自動車の乗り入れが禁止されているエリアを設け、歩道と車道の段差をなくすなど、街全体で環境保全とバリアフリー化が進められています。カールスルーエでは、ドイツ鉄道と同じ線路幅(標準軌)のトラムが走行。最高時速100km/hのトラムが街の中心部からドイツ鉄道に直接乗り入れを行っています。同じくドイツのシュトゥットガルトでは線路幅1mのトラムと1.435m(標準軌)の市街電車が3本の線路を用い、路線を共有しています。フランスのストラスブールでは、ヨーロッパ各国の技術を集合させた美しいユーロトラムが利便性の高い交通手段として活躍。この他にもスイスのバーゼル、ベルンのトラムを紹介してゆきます。
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