ハイテクのルーツ２全4話
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個性的なデザインで世界的に知られるシドニーのシンボル、オペラハウス。リチャード･ハモンドがこの建物のてっぺんに上り、それを支えるハイテクを探る。設計コンペで一度は落選したデザインが、コンクリートとガラスを斬新なテクニックで組み合わせたオペラハウスとして完成するまでを紹介する。建築家は第一次世界大戦で使われたガスマスク、入れ歯、操り人形、古代エジプトのファラオの箱、そして１９世紀の帆船などにインスパイアされて、このデザインを思いついたという。
(C)NGCI
世界有数の利用者数と大きさを誇る香港国際空港は、空港のために造られた島に広がっている。今回はこの巨大施設を支えるハイテク技術のルーツをリチャード･ハモンドが紹介する。他に例を見ない規模の建設プロジェクトは様々なものからヒントを得て実現した。島を造るアイデアは１３世紀アラブのかんがい装置から。そしてターミナルビルを軽く、広く、台風に強い建物にするアイデアは、第二次世界大戦の爆撃機や自動車のサスペンションから得ているという。それだけではない。荷物の紛失を減らすために、設計士は冷戦時代のスパイが使った装置をヒントにした。そしてウインドシア（風のずれ）から操縦士を守るための科学的原理は、ブラスバンドによって証明された。そのすべてがアジアの玄関口と呼ばれる空港を支えている。
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世界一の高さを誇る高架橋、フランスのミヨー橋を支えるハイテク技術のルーツをリチャード･ハモンドが探る。ハモンドは２５万ボルトの電流を指先から流す実験に挑戦。稲妻の力が鋼鉄をいかに速く正確に切断できるかを紹介する。エッフェル塔より高い、３４０メートルにも及ぶ巨大な橋脚をミリ単位の正確さで立てる技術は、核潜水艦に使われていたものだという。世界最長の橋の上の道路は橋脚に支えられ、ヤモリさえ滑るほど滑らかな素材として知られるテフロンが使われている。また橋を支える鋼鉄のケーブルは採鉱作業の事故を参考にして採用された。橋を１メートル半伸ばすために、エンジニアたちは古代ケルト人の造船技術をまねて、夏の日差しの下でコンクリートを木のように曲げやすくした。
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リチャード･ハモンドが巨大なアーチを臨むウェンブリー･スタジアムの屋根の上に立ち、サッカーの聖地を支える様々なハイテク技術のルーツを探る。ウェンブリーは世界トップクラスのスポーツ競技場であり音楽ホールである。そのステイタスを保つために、建築家やエンジニアは大きなプレッシャーを抱えながら建設プロジェクトを進めた。ロッククライミングのネット、最初に人間を乗せて飛んだグライダー、中世の強力な石弓、ステルス機のテクノロジー、そして２千年前に発見されたアルキメデスの浮力の原理などがウェンブリーのハイテクのヒントとなっている。
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