妻の想い人が夫を狙う推奴師・・・「推奴-チュノ-」第16話の見どころと予告動画-BSジャパン

2011年04月25日03時44分ドラマ

「この方をお慕い申しておりました」自分に刃を突きつける男が“想い人”だと言う妻オンニョン(ヘオン)…その妻を守るために男に刀を突きつける夫。誤解がいくつも重なった悲しい場面だ。

テギルとテハは、ファン・チョルンが殺した仲間を、互いが殺したものと誤解をしていた。第16話の冒頭は、オンニョンを挟んでテギルとテハとのにらみ合いから始まる。二人が刀を交えたとき、かつての想い人と今の夫の間で涙を流すオンニョンがどういう態度をとるのか?自分を狙う推奴師が想い人だったと言う妻に対して、テハが絞り出すような声でなんと言うのか?夫テハの刃から自分を守ろうとするオンニョンを見つめるテギルの心中は?このシーンでの三者三様の言動は16話最高の見どころとなっている。

オンニョンの前でこれ以上戦うことのできない二人は、場所を変えて決着をつけることにする。ここでtizu16テギルとテハ、漢陽へテハは思いも寄らない事実を知る。また、互いに相手を殺すチャンスがあったが、二人はそうはしなかった。そのときの二人の心中を慮ってみよう。ついにテギルがテハを捕らえた。この後、悲しみと怒りがない交ぜになったテギルの慟哭が胸に迫る。
テギルはテハを依頼人に引き渡すため漢陽へと向かった。この道中、テハは、テギルの言葉からオンニョンがテギルの家の奴婢だったということを知る。国を変えるといいながらも、身分制度で人間を区別するテハ。推奴師に身をやつしてはいるが、身分差別を否定するテギル。皮肉なことにこの道中で、テギルの目指す国造りのヒントが隠されているのかもしれない。

ところで、改めて地図を見てみると、ドラマ16話にして、韓半島をほぼ縦断したことになる。激しいアクションシーンの中で、韓半島全域にわたる名勝を見せるという演出。一度目はストーリーの面白さに、二度目は俳優のかっこよさに、三度目は風光明媚な景色目当てに…繰り返し見たくなるのも納得できる。

ドラマに戻って・・・一人書院に残ったオンニョンは涙しながらも、テハから託された王孫のソッキョン(石堅)が気になり部屋に戻るが、ソッキョンの姿はどこにもなかった。ある人物に連れ去られたのだが、なんとオンニョンが取り返す。この場面は、一見楚々としてたおやかな印象だが、いざというときには一歩も退かない強さも持ち合わせているオンニョンの人物像をうまく表現している。

その頃、商人たちの罠にかかったオッポクたちは一人の若者に救われる。この人物こそが奴婢団に指令の手紙を書いた“上”だった。この人物が登場したことで、いよいよ本格的な奴婢団が活動を始める。

ついにテギルとテハが漢陽に到着した。テハをチョルンの義父であるイ左議政に引き渡した後、テギルが食事をするシーンが登場する。このシーンも視聴者の涙腺を決壊させる、今回2つ目の見どころシーンだ。さて、この食事の途中テギルの身にとんでもない出来事が起きる。果たしてそのとんでもない出来事とは?

kandoratop【作品詳細】【「推奴-チュノ-」を2倍楽しむ】

作品情報
■発売・レンタル:カルチュア・パブリッシャーズ
■(C) 2010 KBS. All rights reserved
■2010年、KBS、全24話
■キャスト:チャン・ヒョク、オ・ジホ、イ・ダヘ、キム・ジソク、
        イ・ジョンヒョク、コン・ヒョンジン
■スタッフ:監督・演出=クァク・チョンファン、脚本:チョン・ソンイル

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