あと一歩で全国制覇…という秀吉（小日向文世）は北条氏政（高嶋政伸）に上洛を迫る！すると氏政は真田が治める沼田領を引き渡せと条件を突きつける！それを聞いた昌幸（草刈正雄）は激怒！秀吉と昌幸の間に板挟みになる信繁（堺雅人）だが…NHK総合29日（日）夜8時より「真田丸」第21回を放送。予告動画は番組公式サイトで公開。

前回（第20話）で秀吉（小日向文世））の暴挙、門番17名を処刑するという恐ろしい出来事があった。これは実際にあった「落首事件」として有名な事件である。日曜日のゴールデンタイムとあって、さすがにドラマでは拷問、処刑の様子は描かれなかったが、記録によるとかなり壮絶なものだったらしい。

茶々が住まう聚落第南外門の白壁に、秀吉を揶揄する落書きが見つかった。落書きの内容は、一説によると以下のように書かれていたらしい。

「大仏の　くどくもあれや　やりかたな　くぎかすがいは　子たからめぐむ」

当時、秀吉の刀狩り（方広寺の大仏建立のためという名目）をも批判しているのと、大勢の側室を持ちながら子がいなかった秀吉なのに、どうして茶々だけ懐妊したのか？　本当に秀吉の子なのか？　という内容だったようだ。

この落書きに激怒した秀吉は、犯人捜しはもちろんのこと、外壁の警備にあたっていた門番17名を処刑した。それが単なる処刑ではなく、まず17名全員の鼻を削ぎ、耳を切り落とし、最後に磔にして処刑した。秀吉の怒りの度合いがどれほどのものだったかが窺える。

劇中、寧（鈴木京香）は「秀吉はもともと怖い人だ」と言っていたが、人は権力を手にすると変わってしまうものなのだろうか。現東京都知事の金銭問題と重ねて見てしまう視聴者も、少なくないのでは…。

■前回のあらすじ
秀吉（小日向文世）の側室になった茶々（竹内結子）は、すぐ子を身ごもった。寧（鈴木京香）との間に子が産まれなかった秀吉は、狂喜乱舞。ところが聚落第南外門の白壁に、秀吉を揶揄する落書きが見つかる。激怒した秀吉は、なんとしてでも犯人を捕まえ、首をはねろと信繁（堺雅人）に命じる。

信繁は、内部の者の犯行ではないかと推理する。門番全員から話を聞きたいと要求すると1人、具合が悪くて欠席している者がいると言う。尾藤道休（横田栄治）という人物で、酒に酔って転んで背中を打ち、寝こんでいるらしい。その旨を三成（山本耕史）に報告すると「道休とは法名だろう。きっと本願寺にいる」と信繁を本願寺へ向かわせる。

道休から話を聞くと、門番とは名だけで日頃から酒を飲んで仕事などしていなかったと告白。ただ「自分は絶対にやってない。なぜなら字が書けないからだ」と信繁に言った。結局犯人はわからず、秀吉は激怒し警備不行き届きとして門番17名全員の処刑を命じた。それだけでは満足できない秀吉は、更なる犯人追及を求め、見つかるまで町人を一人ずつ処刑しろと命じる。さすがにこれ以上の犠牲者は出せないと三成、信繁は頭を悩ませる。

そこへ道休が死んだと知らせが入る。信繁は、全ての罪を道休にかぶせ、事を治めましょうと提案。秀吉の前に道休の首を差しだしたのだが、秀吉の怒りは収まらず、道休の親戚一同、また両隣、近所に住む者まで処刑しろと命じる。たまりかねた三成は、秀吉にこれ以上の処罰は度が過ぎると苦言を呈した。秀吉は三成に切腹を命じようとしたその時、寧（鈴木京香）が現れた。

振り上げた拳を下ろすことができなくなった秀吉に、寧は冷静になるよう忠告。秀吉が怒れば怒るほど、落書きに真実味が増してしまうと言い、秀吉はやっと怒りを収めた。
それから3カ月後、茶々は待望の嫡男を出産した。

■第21回「戦端」あらすじ
北条、伊達以外は秀吉（小日向文世）の家臣と化し、全国制覇まであと一歩となった。秀吉は北条氏政（高嶋政伸）に上洛するよう迫る。すると氏政はある条件を秀吉につきつける。「沼田領を渡せ」と…。
沼田領を治める昌幸（草刈正雄）は「戦も辞さない」と憤慨。信繁（堺雅人）は秀吉と昌幸の板挟みになるのだが…。

NHK大河ドラマ5月29日（日）NHK総合は夜8時より、BSプレミアムは夜6時より「真田丸」第21回「戦端」を放送。三谷幸喜脚本、堺雅人主演。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_sanadamaru」、公式Instagramアカウントは「nhk_sanadamaru」、そのほかFacebook、LINE番組公式アカウントでも情報公開中。第21回予告動画は番組公式サイトで視聴できる。NHKオンデマンドにて見逃し配信中。

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