大河ドラマ「おんな城主 直虎」を2倍楽しむ!出家はキャリアアップのチャンスだった?戦国時代と今の“出家”に大注目-NHK

2017年01月28日12時00分ドラマ
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大河ドラマ「おんな城主 直虎」第4話を見る前に!おとわに課せられた出家に大注目!戦国時代は、出家がキャリアアップのチャンスになった?今とはちょっぴり違った僧侶の役割って?大河ドラマ「おんな城主 直虎」第4話は1月29日(日)夜8時からNHK総合、BSプレミアムでは夜6時から放送、予告動画は公式サイトで公開中。見逃した方のために前回第3話の詳しいあらすじはこちらを紹介中。NHKオンデマンドで見逃し配信している。

第3話。蹴鞠で龍王丸に見事勝利し、何とか井伊谷へ帰ることを許されたおとわ。その条件は“出家する”というものだったが、いまいちこの条件が良いのか悪いのかピンとこない方、多かったのでは。
今回の2倍楽しむでは、戦国時代の“出家”に大注目。

■そもそも出家って?
まず、出家というのはいったい何なのか。その基礎知識から確認を。
広辞苑によると、出家とは「家を出て仏門に入ること。俗世間を捨て、仏道修業に入ること。また、その人。僧」とのこと。家を出る、のが出家なら、家に居ながら学ぶのが“在家”。どちらも、男であれば僧侶、女であれば尼になるために必要なのだが、やはり厳しさでいうと“出家”の方が上だという。

■跡継ぎ不足!?平成の“出家”
さて、そんな出家。イメージするのは、修行で滝行したり、ご飯も限られたものしか食べれなかったり、なんだか小難しい話を聞いたり…と、なんだかとっても大変そうなものではないだろうか。
実際、厳しい修行を要する寺も多いらしく、“跡継ぎ問題”に苦しむお寺も多いそう。実に10大宗派6万1789寺のうち、少なくとも1万2061寺が跡継ぎ不足に苦しんでいて、その対策で、お寺がパンフレットを作ってみたり、後継者紹介事業を行っているというのだから驚きだ。
とはいえ近年は空前の僧侶ブーム。坊主バーや尼バー、寺カフェをオープンしたり、お坊さんとのラブストーリー漫画が石原さとみと山下智久で実写化されたり、お坊さんをクローズアップしたバラエティ番組が作成されたり。
今や僧侶は、高貴な、手の届かない存在、というよりは身近にいて、お話が面白い存在になりつつあるのではないだろうか。

大河■戦国時代の出家は
しかし、そんな現代とは違い、戦国時代における出家、僧侶になる、というのは非常に大きなことであった。
様々な大河ドラマを見ていれば僧侶の身分が高いということはわかるだろうが、その所以は、今と昔の僧侶の役割の違いにある。昔の僧侶の役割で、最もその身分を高くする所以となったのはやはり“教育”という役割だろう。教育者として、時に将軍も僧侶に意見を求めることがあったという。
ドラマ内でも、おとわに南渓が金言を授けていたり、今川義元が雪斎の意見を聞いていたり、という描写が。
僧侶は将軍たちに幼いころから“教育者”という立場から関わり、その関係は一国の主、城主になっても揺るがず続くのである。
その結果、僧侶の立場は非常に高貴なものとなったのである。そのため、上杉謙信などに代表されるように“出家”することでその地位を高めて、さらに力を強めていった武将も多い。つまり、出家を命じられたおとわがさらに大きく成長するチャンスでもある、と言えるのかも。

しかし、僧侶もしくは尼に至るまで修行の道のりは険しいもの。
第4話で描かれるのはそんな大変な修行部分。見事、修行を成し遂げおとわは立派な尼となることが出来るのか。

大河ドラマ「おんな城主 直虎」は、毎週日曜[総合]後8:00~ /[BSプレミアム]後6:00~ 放送。Twitterアカウントは「@nhk_naotora」、インスタグラムアカウントは「@nhk_naotora」。

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