宮中に生じる亀裂、生まれる敵対関係…ドラマ「蒼穹の昴」第12話予告と前回のあらすじ-NHK
12月12日NHK総合のドラマ「蒼穹の昴」は第12話「それぞれの戦(いくさ)」を放送、予告動画が公開されている。役人の汚職について知ってしまった光緒帝の妃・珍妃はその事実を皇帝に伝えてしまう。たったそれだけの事が後々まで禍根を残す事件のきっかけとなる。西太后、光緒帝の思惑は周囲にどのような影響を与えるのか。
側近から耳に入れた役人の不正についての噂を光緒帝に伝えてしまった珍妃だったが、まっすぐな気質の光緒帝は結果としてその言に従い賄賂を贈った役人に対し解任という処分を行う。これを知った西太后は珍妃を詰問するが、問い詰められた珍妃は西太后の逆鱗に触れる一言を発し、その結果政治介入だとして厳罰に処せられてしまう。愛する妃を傷つけられた事で、西太后に対する光緒帝の思いにも冷たいものが生じる。
そうした宮中内の騒動の折、梁文秀が婚儀の時に西太后から授かった宝物を返す時期が来た。更には清国と日本の間にも緊張関係が生じ、個人、国内、国外それぞれの問題が生じる中で各個人が立ち向かうべき相手が浮かび上がってくる。
<第11話「初めての取材」あらすじ>
これまで西太后の実情を外国人が知る事は無かったため、憶測や推量で西太后に関する情報が海外紙に乱れ飛ぶ状況となっていた。これを憂いた西太后は外国人記者に春児を取材させる事を思い立ち、春児は光緒帝のはとこである載沢の屋敷で日本人記者の岡圭之助とアメリカ人記者のトマス・バートンの取材を受ける。大役を受けて取材の前に悩んだ春児は文秀宅を訪れるが、文秀が長期不在にしており会う事は叶わなかった。その結果、文秀と交流のある2人の記者も春児が文秀の義弟であると気づかないまま取材は進められる。
春児はその純朴な彼の目線で普段から慕う西太后を語ったため、巷の魑魅魍魎のようなイメージの西太后とはかけ離れた印象に記者たちは驚くものの、春児の人柄に惚れこんでその発言をそのまま記事にする。結果として西太后に好意的な内容となり、この記事を見て西太后の内政干渉を疎ましく思う皇帝の側近たちは苦々しく思う。文秀はいらだった順桂から批難を浴びせられ、春児と語り合う場を設ける。しかし、政治的な思惑とは別の世界にいる春児には通じない部分があり、文秀との間に違和感が生じてしまう。この件で春児を更に気に入る西太后は春児に宝物殿の調査を命じる。その時も宝物に一切手をつける事なく調べを進める春児の清廉さが西太后に伝わり、その信頼はより確かなものとなる。
一方後宮では皇帝の寵愛を受ける珍妃に対する隆裕皇后の苛立ちは募り、珍妃が写真を撮ったことを理由に皇后が理不尽な責め立てを行っていた。立場が下であるために不満の多く生じる珍妃に側近は良かれと思って役人の不正についての噂を珍妃に伝え、これを光緒帝に知らせる事で自分の立場を確かなものにしてはと提案するのだった。
<第12話 みどころ>
サブタイトルにもあるように、各登場人物の抱える問題がより明確となり、それぞれが向かう道が決まっていく重要な回となる。個人間の問題から国の内外に関わる問題まで多岐に渡るが、好む好まざるに関わらずに対立する関係がはっきりと浮かび上がるので、その利害関係を踏まえておこう。どちらかというとひ弱なイメージの光緒帝が自らの意思を確立させて立ち上がる見せ場も期待である。
ドラマ「蒼穹の昴」第12話は12月12日(日)よる11時から放送。予告動画は番組公式サイトの「あらすじ」で視聴出来る。
あらすじ|NHKドラマ「蒼穹の昴」
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