西太后暗殺未遂で深まる亀裂…ドラマ「蒼穹の昴」第18話予告動画と前回のあらすじ-NHK

2011年01月28日13時48分ドラマ

1月30日、NHK総合で放送のドラマ「蒼穹の昴」は第18話「黒幕は誰か」を放送、予告動画が公開されている。皇帝の師である楊喜禎が引退したにも関わらず暗殺された件で激高を抑え切れなかった順桂は、とうとう西太后暗殺という暴挙に出てしまう。未遂に終わった事で、それは西太后と光緒帝、そして梁文秀と春児の間にも亀裂を生じさせてしまう。

楊喜禎の死には西太后が関与していると信じて疑わなかった順桂の行いは、春児が身を挺して西太后を守ったお陰で実を結ぶことはなかった。西太后暗殺という危険と引き換えに順桂は自らの命を落とし、その行動に至った動機を聞き出す事も不可能となった。順桂の行動の背後を案じて疑心暗鬼になった西太后は光緒帝への疑いをぬぐいきれず、春児もまた西太后を守った際に受けた傷について怒りの矛先を文秀に向けるのだった。

第17話「復讐」あらすじ
春児にとって宮中での師匠である陳蓮元の死に際し、春児はその死の真相をつきとめると李蓮英に言い放つ。怒りに震える蓮英は周囲の若い宦官たちに春児を棒打ちの刑に処するよういいつけるが、春児への恩のある者ばかりで誰も蓮英に従おうとはしなかった。一方、西太后は楊喜禎が故郷に帰ったのではなく暗殺されたとミセス・チャンから聞きつけ、その首謀者を栄禄ではないかとして本人に問いただす。表面的には敵対関係にありながらも、楊喜禎の人となりを高く評価していた西太后は激しく栄禄を批難する。栄禄は自分が暗殺首謀者である事を認めながらも、苦し紛れに西太后暗殺の動きがあったため已む無く先手を取ったと言い逃れをした。しかしその言葉を西太后は信じられずにいた。
それでも楊喜禎の遺志を無駄にしないために西太后は光緒帝に対して頤和園に隠居する旨を伝える。いざ西太后の隠居を前にすると不安の残る光緒帝だったが、西太后は国を統べる皇帝としての心構えや楊喜禎の示したことを理解させて光緒帝の親政を励ます。実質的な親政の始まりを前に沸き立つ光緒帝は、改革に熱意を注ぐあまり康有為の示す急激な改革論に心酔してしまう。文秀は、国や宮中でも急な改革への反発を考慮するために、康有為の説ばかりに気を取られぬように進言する。しかしある時、光緒帝付きの宦官から呼び出された文秀は、康有為から何かを聞かされた皇帝が激しく怒り文秀を呼ぶよう命じたと告げられる。光緒帝は文秀に楊喜禎を詔(みことのり)で呼び戻したいと提案し、その口から既に楊喜禎が他界している事を告白させる。康有為から楊の死を聞かされての光緒帝の芝居だったのだ。文秀は涙ながらに楊喜禎の死を隠した真意を語り、新しい国造りの前に事を荒立てることの危険性を説いた。更に暗殺の首謀者は西太后ではなく2人の間を対立させるための何者かの仕業である事も訴える。
いよいよ西太后が頤和園へと移る当日。西太后の乗る輿は何かの騒ぎによって進みを止められてしまう。それは、光緒帝の家臣である順桂が西太后に上奏文を渡したいとして警護の者と揉めていたところだった。騒ぎの内容を知った西太后は順桂の上奏文を受けるというが、自らの命を賭けて伝えたいとするその文書には、西太后を激しく批判する言葉ばかりが綴られていた。「天下万民のため成敗する」の一文は西太后の逆鱗に触れ、順桂を斬り捨てるように命じるが、それに抗って上衣を取り去った順桂の体には大量の爆薬が巻きつけられていた…

第18話みどころ
順桂の暴挙とも思える行動は、失敗したばかりか更なる問題の火種を生み出す。楊喜禎の死で西太后に対する不信が芽生えた光緒帝に対し、西太后もまた疑惑の目を向ける。そればかりか、義兄弟として立場は違えども慕い合ってきた文秀と春児の間にも壁を作ってしまう。西太后付きの宦官として責任を全うしようとする春児は、宮中に入りたての頃と違って格段に凛々しくなってきているのが頼もしい。事件を前に、それぞれのキャラクターの対比が描かれる点に注目したい。

ドラマ「蒼穹の昴」は1月30日(日)よる11時から放送。予告動画は番組公式サイト「あらすじ」で視聴出来る。


あらすじ|NHKドラマ「蒼穹の昴」


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