JAXA、スペースシャトル「ディスカバリー号」最後のフライトの情報をダイジェストビデオで紹介

2011年03月09日15時14分暮らしと文化
分離後のディスカバリー号から撮影された「きぼう」と「こうの
とり」2号機(飛行12日目)(出典: JAXA/NASA)

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙ステーション・きぼう広報・情報センターは、「SPACE@NAVI-Kibo WEEKLY NEWS 第128号」を公開、スペースシャトル「ディスカバリー号(STS-133)」打上げからISS分離までの様子をダイジェストで紹介する。
STS-133は、米国中部標準時間2月24日午後3時53分(日本時間25日午前6時53分)、6人のクルー、ペイロードベイ(貨物室)に搭載した恒久型多目的モジュール(Permanent Multipurpose Module: PMM)とともに、NASAケネディ宇宙センター(KSC)から打ち上げられた。PMMは、以前は「レオナルド」(多目的補給モジュール1)として7回飛行しており、今回は8回目の国際宇宙ステーション(ISS)への飛行となる。
2月26日午後1時14分(同27日午前4時14分)、ISSにドッキング。同日午後2時16分(同2月27日午前5時16分)、2機のクルーを隔てるハッチが開かれ、スペースシャトルのコマンダーであるスティーブン・リンゼイ、パイロットのエリック・ボー、ミッションスペシャリストのベンジャミン・アルヴィン・ドルーJr.、スティーブ・ボーエン、マイケル・バラット、ニコール・ストットがISSに入室した。
スペースシャトルとISSのクルーは早速作業に移り、バラットとストットはISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSMRS)を操作してエクスプレス補給キャリア4(Express Logistic Carrier 4: ELC-4)をスペースシャトルのペイロードベイ(貨物室)から取り出し、ドルーボーが操作するスペースシャトルのロボットアーム(Shuttle Remote Manipulator System: SMRS)に受け渡す準備を行った。
飛行4日目、スペースシャトルのクルーは、1日の大半をSTS-133とISS間での機器類や補給品の移送作業とロボティクス運用、2月28日に予定されている6時間半の船外活動の準備作業を行った。
飛行5日目、ボーエンとアルヴィン・ドルーJr.は、ポンプモジュール(Pump Module: PM)のアンモニア排出ツールを取り出して移動させ、外部カメラに角度調整器具を設置し、船外活動工具の支柱を移設し、JAXAの人文社会科学利用パイロットミッション「手に取る宇宙~message in a bottle~」を行った。
飛行6日目、バラットとストットにより、PMMがキューポラから操作するSSRMSによって、STS-133のペイロードベイ(貨物室)から取り出された。
飛行7日目から9日目、スペースシャトルのクルーほぼ全員がPMMの関連作業に従事し、補給物資や機器類をPMMからISSへ移送する作業や、PMM内を整備する作業を行った。
飛行11日目、3月6日午後3時11分(同7日午前6時11分)、STS-133とISS間のハッチが閉じられ、ディスカバリー号のクルーは、ISSクルーとの7日と23時間55分にわたる共同作業を終えた。
飛行12日目、STS-133は、3月7日午前6時(日本時間3月7日午後9時)、ISSから分離し、8日間16時間46分にわたるISS滞在を終了した。

ビデオライブラリ「SPACE@NAVI-Kibo WEEKLY NEWS 第128号」



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