妻夫木聡主演「ブタがいた教室」 実話に基づいた話題作が地上波登場!予告動画公開-日テレ
6月17日、日本テレビ系で放送の「金曜ロードショー」は妻夫木聡主演「ブタがいた教室」を放送、予告動画が公開されている。2008年制作のこの映画は、食べ物と命の尊さを学ぶために実際に行われた授業を基にした物語である。ドキュメンタリーとして放送された時からその是非が問われるなど社会問題としても話題になり、大きな注目を集めた映画作品が満を持しての地上波放送となる。
この映画は小学校教師の黒田恭史の著作「豚のPちゃんと32人の小学生 命の授業900日」を原案としたもので、小学校教師が授業の一環として子豚を学校で飼育し、食肉にするまでの過程を授業として扱っている。この授業が行われたのは1990年から1992年にかけての2年半で、1993年に情報番組に取り上げられたことで大きな話題となった。命をテーマにした授業とは言え、小学生には荷が重過ぎないかといった否定的意見や食と命の連鎖を知る事の大切さを訴えられるという肯定的意見まで、当時も各メディアや新聞の投稿欄に至るまで様々な議論が行われた。
映画化にあたって、実際の900日より短縮した1年という期間を描いており、小学校6年生の子供達がやってきた子豚に戸惑いながらも育てて世話をしていく過程で抱く様々な意見が見られる。撮影の際には子供用の台本は白紙のまま渡され、出演の子ども達も撮影に入る前に180日間掛けてブタの飼育に携わってからクランクインしたことで、演技ではなく各個人の素の意見や感情が見られるのがこの作品の特徴である。ある意味、物語がどういう流れになるかは完全に子ども達に託されているといった場を、妻夫木が優しく見守りつつも冷静な目線で子どもたちをリードしていく。
食べることを前提に連れてこられた子豚にPちゃんという名前までつけてしまい、世話をする事でPちゃんへの愛情は当然のように深まっていく。卒業が近づくことはPちゃんを食肉にする日が近づいている事でもあり、6年2組の生徒たちは苦悩、葛藤し議論する日々が続く。映画は子ども達のディスカッションの場面が多く、台本無しで語られるそのセリフの一つ一つにはハッと胸を突かれるものがある。そしていよいよPちゃんの「今後」を決める時、クラスの意見はどうまとまるのか。
「ブタがいた教室」は17日(金)よる9時から放送。予告動画は第2日本テレビの「金曜ロードショー」のコーナーで視聴出来る。
6月17日OA『ブタがいた教室』