金髪トヨエツと薬師丸ひろ子はアラフォー夫婦!映画『今度は愛妻家』

2008年12月11日23時20分映画

主演は豊川悦司&薬師丸ひろ子!行定勲監督の最新作『今度は愛妻家』のクランク・イン風景が公開され、監督と役者陣が映画にかける意気込みと見どころを語った。

今回の映画は鴻上尚史が主宰する劇団サードステージが2002年に上演した中谷まゆみ原作の舞台「今度は愛妻家」を映画化である。とことん自堕落な生活を送る元売れっ子カメラマンと、健康マニアの妻が沖縄への“子づくり旅行”をしに行くことでお互いの気持ちの理解を深めていくという丁寧に描かれるヒューマン・ドラマだ。

行定監督は「大人が観にいける映画をつくりたかった」と語る。地方のシネコンの支配人から「邦画は沢山上映されているけれどみんな若い役者さんが主役なんだよなあ」と指摘されたことがひとつのきっかけとなった。そして行定監督は、じぶんの世代を描くべきだ、と思うに至った。そのようにしてアラフォー世代の夫婦愛にフォーカスが定まった。「オトナにだって、青春はある」

行定監督は『世界の中心で、愛をさけぶ』でタッグを組んだ伊藤ちひろとともに脚本を整備。主演に監督が絶対的な信頼を寄せる豊川悦司と薬師丸ひろ子を迎え、12月4日遂に無事、クランク・インを迎えたのだ。
映画というものは撮影にこぎつけるまでが極めて大変なものだ。またひとつオトナ向けの映画が生まれるであろうという事実を素直に喜びたい。「文化」というものを子供の手にだけ渡しておくわけにはいかない。オトナが楽しめるエンターテイメントがしっかりと存在感を示せなければ、そもそも文化は成立してはいない、と言えるのではないか。
映画は東映配給で、2009年秋以降全国公開が予定されている。完成が今から待ち遠しい。

共同通信 芸能フロントライン
豊川悦司、薬師丸ひろ子 映画「今度は愛妻家」メイキング&インタビュー