遂に最終回!批判精神の冴え渡る時事番組『博士も知らないニッポンのウラ』

2008年12月15日14時08分社会
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日本の言論状況に対する正確な検証作業…その重要性を証し立ててきた司会・宮崎哲弥・水道橋博士による時事番組『博士も知らないニッポンのウラ』が惜しまれつつも遂に最終回だ。

株式会社ネオが運営するブロードバンド映像配信ポータルサイト「ミランカ」が提供している時事番組『博士も知らないニッポンのウラ』はその批判精神とメディア報道の文脈に対する正当・正確な検証を持ってして、多くの視聴者から絶大な支持を得た。同番組は日本のメディアにかかるバイアスの危険性を暴き、そしてタブー視されていた数々の事象と具体に対して正当に批判の権利を行使。ニッポンの”ウラ”とされていたものをニッポンの”オモテ”へ導いた。

ゆえに大変惜しまれながらの最終回ではあるが、やはり今回の配信分も充実の内容ぶり。ゲストに宮台真司・苫米地英人という一流のインテリゲンチャを迎え、数々のタイムリーな時事トピックに切り込んでいる。(もっとも彼らにしてみれば”インテリ”なんて呼称はこそばゆいものでしかないかもしれないが…)水道橋博士を聞き手に宮崎哲弥・宮台真司・苫米地英人という三人の”天才”が展開する激論はまさに圧巻だ。たとえば、厚生事務次官襲撃事件の問題ひとつとっても、彼らはテロと報道するマスコミの言論に対して鋭く批判。テロというものは不特定多数、誰もが被害者となり得る恐怖があるものなのであって、対象が特定されている事件をテロと呼んでしまうのは一種の”印象操作”であるということを冷静に指摘する。マスメディア自体が観察されるべき社会現象の一部に若かないという前提をたいへんわかりやすく解説してくれる。

余談ではあるが最終回の番組の最後で”水道橋博士は制作費の投資をゲストに打診。それはジョークの範囲内と思われたが、実は”サイゾー”のオーナーでもある苫米地英人氏は「いいよ」と即答。それがもし本当に現実となれば、『博士も知らないニッポンのウラ』続投或いは復活という希望を抱いても良いのかもしれない。だとすればそれは嬉しい事態だ。なぜならばこの番組は欠かしてはならない批判と検証の精神を代表しているからだ。同番組が絶えぬことのない川の流れであって欲しいと望む。

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