「ポッサム~愛と運命を盗んだ男~」(28話版)第25-26話:“デヨプ”出生の秘密、チョン・イルとユリ二人だけの挙式

2023年11月10日08時30分ドラマ
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テレビ東京・韓流プレミアムで地上波放送の「ポッサム~愛と運命を盗んだ男~」(全28話)はチョン・イル×ユリ(少女時代)共演の韓国時代劇。11月13日からの第24話~第26話のあらすじと見どころを紹介、YouTubeにて予告動画が公開中だ。<ネタバレ>

「ポッサム~愛と運命を盗んだ男~」は、男やもめ(チョン・イル)と後家になった王女(クォン・ユリ/少女時代)との人違いから巻き起こるロマンス時代劇。【「ポッサム」を2倍楽しむ】では、ドラマの4つの見どころやキャストの紹介、時代背景、各話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識などまとめているので視聴の参考にどうぞ。



■キャストメインキャスト紹介
バウ役:チョン・イル
ファイン翁主スギョン役:クォン・ユリ(少女時代)
イ・デヨプ役:シン・ヒョンス
朝鮮第15代国王・光海君役:キム・テウ
イ・イチョム役:イ・ジェヨン
ほか

■第25話
連判状を盗み出そうとしたイチョムに刀を向けたイ・イチョムはそのまま跪き、デヨプの出生の秘密を明かす。実はデヨプは王・光海君の兄である臨海君と海印堂イ氏の間に生まれた王子だった。衝撃を受けたデヨプは母と名乗らなかったイ氏に怒りをぶつける。王・光海君を廃位させて、言いなりになるデヨプを王位につけようと目論むイチョムは、宣祖の嫡流だと教え、だから光海君は謀反を起こして臨海君を殺害したのだと、王になる気のないデヨプを説得しようとする。頷かないデヨプに、“帝王無恥”という言葉で王になればスギョンも手に入れることができると告げる。

※臨海君(イメグン、生没:1572年-1609年):第14代王・宣祖の長男で、光海君の実兄だが、暴虐で王の資質がないとみなされ世子に冊封されなかった。ただし、兄弟は二人とも庶子。
※郡夫人:王子の妻に与えられる官位。詳しくは【朝鮮王朝豆知識】「◆外命婦」で。


スギョンとのことをイ氏が反対したのも、ふたりが従兄妹関係だったからと納得したデヨプ。自暴自棄になり、伯父イチョムを利用して王になってやると、叫ぶデヨプの頬をイ氏がビンタし、そのままイチョムの部屋へ。息子を野望の道具に使うなら、臨海君を殺害させたのがイチョムだとバラすと脅す。

元気のないデヨプの顔をみて謀反の阻止に失敗したと察したバウは、謝るデヨプに夢の話をする。その夢は、バウとデヨプが友になり兄弟と呼び合い、仲良く過ごすありえない夢だった。デヨプは来世ではかなうかもといい、「(王とイチョムは)バウの復権を取り消し、次にスギョンを狙うはずだから、スギョンと2人で逃げろ」と忠告する。スギョンがいなくなっても幸せならいいと言いながらも、バウと入れ替わりたいと本心を吐露するデヨプの様子に、異変を感じるバウ。そしてデヨプは、「友にはなれないが仲間にはなるから助けが必要な時にはいつでも言え」と立ち去る。

デヨプはイチョムに「王位に就く決心をした」といい、謀反の計画を詳しく聞き出そうとするが、答えないイチョムに、自分を道具としか見ていないと怒りをぶつける。

イチョムの謀反におびえる王は酒におぼれる。荒れる王をみたキム・ジャジョムは、このままでは身分復権の取り消しもある。綾陽君の屋敷で西人の会合があるからバウにも来るよう告げる。

バウの屋敷では、スギョンが王に連れ去られ、バウがまた独り者になるかと心配するハン氏に、スギョンはきっぱりとバウの妻だと宣言する。その夜、部屋に戻ろうとするバウを引き留め、なぜ避けるのかと聞くスギョンに、守りたいのだと告げて部屋を出たバウは、庭の樹の下で「そなたに贈れるのは私の心だけだ。それでも一緒に生きてくれるか。妻になってくれ」と指輪と花の冠を渡し、二人だけのささやかな婚礼を挙げる。

バウとチュンベはついに待令熟手だった男を見つける。ところが彼が逃げ込んだ屋敷では、イチョムら大北派が会合をしていた。バウたちが出て行った後、イチョムは謀反決行の日を次の15日と発表する。

■見どころ
デヨプの出生の秘密を明かした後、イチョムの言葉遣いや態度が急変。兄たちには優し母から疎まれ、これまで自分を守ってくれたと信じていた父も親心ではなく、いつか自分を利用しようとしていたと知ったデヨプの訴えが胸に迫る。

バウがデヨプに夢の話をするシーン。「夢の中の自分は幸せだったか?」というデヨプの言葉が悲しい。その問いにバウはどう答えるのか?

バウとスギョンの2人だけの慎ましい婚礼。特にスギョン役ユリの丁寧なお辞儀(クンジョル=큰절)の姿勢が気品に満ちて美しい。



■第26話
イチョムと大臣たちが王に謁見する。そして先代王の待令熟手を王に引き合わせる。下がれという王命をきかず、イチョムの合図で退室する大臣たち。その様子に、改めてイチョムの脅威におびえる王は、「キム・ジェナム(バウの祖父)の身分復権を取り消し、スギョンを尼寺に出家させるので、それで良しとしてくれ」というが、スギョンの死にこだわるイチョムは「未練を捨ててください」と容赦ない。頭を抱えながら待令熟手の首と引き替えにイチョムの条件を飲むと答える王。

約束通り待令熟手が死亡したことで、王は癸丑獄事に関わった者の身分復権を取り消し、死者も棺から出して打ち首にするよう内禁衛将ジュンヨンに命じる。イチョムはスギョンを探しにバウの屋敷に乗り込むが、ジュンヨンによって危機を知らされ、バウは母と妹にチャドルを託してサンウォン寺の和尚の元へ行かせる。

※癸丑獄事:1613年、光海君を後押しした大北派が、王権を脅かす永昌大君らを亡き者にし、対立する西人派に謀反の濡れ衣を着せて一掃した。詳しくは時代背景②で。

バウたちは、叔母・仁穆大妃が幽閉されている西宮へ身をひそめるために、高い塀を乗り越えるが、スギョンとチュンベが番人たちに見つかってしまう。デヨプが現れスギョンたちを助け、傷を負う。デヨプを海印堂(ヘインダン)イ氏の元へ連れて行ったスギョンは、バウと婚礼を挙げたことを打ち明け、デヨプも未練はないというが…。スギョンはイ氏からデヨプの出自を聞く。その頃、バウは仁穆大妃に事情を打ち明け、妻スギョン救出のために力を貸してほしいと、秘密の抜け道を教えてもらう。

※仁穆大妃と王女:仁穆大妃は宣祖の二番目の王妃で王女は「華政(ファラン)」の主人公の貞明公主とみていいだろう。宣祖には正室が生んだ王女(公主)は一人しかないので。

早朝、バウは抜け道を使ってスギョンを迎えに行くが、スギョンは一人で西宮に戻っており、番人に発見、連行されてしまう。逮捕したのが男装したスギョンらしいと報告を受けた左議政イ・イチョムは、王・光海君に知られる前にスギョン確保を命じるが…。

スギョンの連行を目撃したバウは王に会って助けてほしいと懇願。イチョムの謀反をなんとしても阻止するというバウの言葉に、王はスギョンを宮女に変装させて王宮内に匿うことに。

イチョムの謀反をなんとしても阻止するというバウの言葉に、王はスギョンを宮女に変装させて王宮内に匿うことに。スギョンは、父王にイチョムの計画を教えてくれたことの礼を言い、許可なくバウと婚礼を挙げたことを謝罪する。そして、イチョムの謀反に怯える王に、西人勢力の協力を得て、親衛反正を行うことを提案する。西人派が裏切るのではないかと不安がる王だが、他に手立てはない。バウはイチョムの謀反を阻止できなかった場合は、イチョムを殺害し自分も自決すると約束する。

※親衛反正(チヌイパンジョン):既存の勢力が自身の権力を強化するために繰り広げるクーデター。スギョンが「高麗王朝の逆臣イ・ジャギョム排除のために行われた」と例えたイ・ジャギョムは李資謙のこと。詳しくは韓国の歴史-高麗時代②で紹介。

キム・ジャギョムと西人の会合に出向いたバウは、そこに王に恨みを持つ綾陽君がいることに驚き、謀反の匂いを嗅ぎ取る。立ち去るバウを追いかける綾陽君は、協力が無理な大妃に自分たちの意志だけでも告げて欲しいと頼む。

■見どころ
梯子を上るスギョンが番人に見つかり取り押さえられるシーン。バウの手が槍の先を握っているのを見てバウの手を離してしまうスギョンの愛が切ない。また、スギョンとバウが本当の夫婦になったことを聞き、未練はないと言いながらも断ち切れない恋心が見え見えのデヨプの恋も悲しい。

今回は王とイチョムの側近であるジュンヨンとテチュルがそれぞれ、主人に隠れてバウとデヨプの味方になってくれる。

バウとスギョンのロマンス史劇と思って視聴を始めたが、バウが吹き飛ばされる迫力の爆破シーンや仁祖反正まで描かれる本作。甘々だけでなない。果たして残り1話で王の交代、そして主役カップルのロマンスはどう描かれるのか?

テレビ東京「ポッサム」番組サイト
 2023年10月10日スタート 月~金8:15-9:11
YouTube予告動画

【作品詳細】【「ポッサム‐運命を盗む」を2倍楽しむ】

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