胃カメラを開発した研究者たちの軌跡をドラマ化「光る壁画」佐藤隆太、加藤あい出演予告動画-テレ朝

2011年10月01日10時19分ドラマ

終戦間もない日本で、世界に先駆けて胃カメラを開発した日本人研究者たちの奮闘する姿を描いたドラマ「光る壁画」が10月1日に放送、予告動画が公開されている。敗戦後で停滞した雰囲気の漂う日本にあって、諦めずに情熱をもって技術開発に当たった研究者たちを佐藤隆太、中村俊介、市川亀治郎、寺島進らが演じる。

吉村昭の小説を原作にしたこの作品は、戦後の混乱期の日本でも絶望することなく困難に立ち向かった胃カメラ開発の研究者たちの実話を元に描かれている。佐藤隆太が演じる技術者は、戦時中にゼロ戦用機銃の研究開発をしていたという過去を持つ曽根菊雄。戦後に失意の中でオリオンカメラに就職、転勤をきっかけに胃カメラ開発に参加する中で菊雄は次第に研究への意欲と情熱を取り戻していく。そんな菊雄を支える妻を加藤あいが演じ、内助の功とも言うべき夫婦愛もこのドラマの核となる。
胃カメラ開発のその他研究チームのメンバーには医師役の中村俊介、レンズ設計技師役に市川亀治郎、ランプ作りの職人に寺島進、カメラ会社研究員に萩原聖人という骨太のキャスティングが揃った。それぞれの開発メンバーが戦争で背負ったもの、当時の日本の状況などが障壁となって現れるが、互いの信頼関係や家族の支えでそれらを乗り越えていく姿が感動を与える物語だ。胃カメラを世界で始めて開発したのは日本人であるということはあまり知られていない。現代の内科手術に欠かすことの出来ない「内視鏡」普及のきっかけとなる胃カメラ開発が我が国発祥のものであることを知ることで、改めて日本の技術に誇りを持ち見る者に勇気を与えてくれる作品となる。
制作発表の記者会見に出席した萩原は「当時は、本当に“胃カメラなんて無理だろう”と考えられていたと思うんですよね。でも無理だ、無理だと言っていたら、誰も救うことができない。それぞれが勇気を持ち、さまざまな犠牲を伴って前に進んだ結果が現在の内視鏡に繋がっているのだと思います」と作品の感想を述べた。環境に負けずに開発を成し遂げた研究者たちの姿は、今の日本に必要な何かを映し出しているのかもしれない。

オリンパスドラマスペシャル「光る壁画」は1日(土)よる9時から放送。予告動画は番組公式サイトで視聴出来る。

オリンパスドラマスペシャル 光る壁画|テレビ朝日

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