8日、NHK総合およびBSプレミアムで大河ドラマ「平清盛」の第1回「ふたりの父」を74分拡大枠で放送、武士の時代の幕を開けた平清盛の出生や生い立ちが描かれる。若手俳優でも人気の高い実力派・松山ケンイチ主演の大河が待望のスタート。オンデマンドでも見逃し配信される。

平安末期、それまで天皇家と貴族によって動かされていた世の中にあって徐々に武士が力をつけてきていた。治安が乱れる中、貴族たちに見下されながらも必死で闘う武士たちをまとめ上げた男、それが平清盛だ。これまでの時代劇では晩年が描かれることが中心だった清盛の青年時代を中心に展開するのが今回の大河ドラマの特徴である。第1回では、清盛を身ごもった舞子（吹石一恵）と、清盛の育ての父となる平忠盛（中井貴一）の出会いが描かれる。清盛の実父である白河法皇（伊東四朗）や忠盛との関わりは、その後の清盛の人格形成に大きな影響を与える。初回は清盛という人間の出発地点が描かれると同時に1年に渡る物語の全体図も示されるだけに重要な回だ。
第1回では子役出身のお笑いコンビ「まえだまえだ」も出演、今回は子役として見事な演技を披露している。弟・旺志郎は清盛の幼少期を、兄・航基は後に清盛の家臣となる兎丸の幼少期を演じる。劇中では取っ組み合いのケンカもあり、「家でやってることをこんなところでやるなんて面白い」と茶目っ気たっぷりに旺志郎が語っており、子役の活躍が見られるのも初回ならではの醍醐味だ。
清盛という人物はその魅力によって多くの人から支えられ、一族の頭として君臨するようになる。これまでは源氏の敵というイメージが強かった清盛だが、それ以前の部分を描くことで何故覇者となり得たのか、その人となりはどんなものだったのかといった部分に迫り、これまでに無かった清盛像が作られることとなる。

大河ドラマ「平清盛」第1回は8日（日）総合で午後8時から、BSプレミアムで午後6時から放送。予告動画は公式サイト「あらすじ」で視聴出来る。オンデマンドの見逃し配信は翌日より。
ナビコンでは、「平清盛」をもっと楽しむために、毎回のあらすじや見どころを【「平清盛」を2倍楽しむ】で特集している。