2月26日、NHK大河ドラマ「平清盛」は第8回「宋銭と内大臣」を放送、藤原摂関家の次男・頼長の山本耕史が登場、清盛（松山ケンイチ）と相容れぬその性格に貴族と平氏の対立が一層増していく。着実に力をつけてくる平氏一門を抑えるべく藤原摂関家が乗り出す一方で、天皇家は璋子（壇れい）と得子（松雪泰子）の対立が激化し、軽んじられる崇徳天皇（井浦新）はますます和歌に心を寄せていく。

■第7話「光らない君」あらすじ
海賊討伐を成し遂げた平氏だったが、朝廷は忠盛（中井貴一）の更なる出世を妨げるために清盛へ位を与えた。清盛の乳父・盛康（佐戸井けん太）は戦の負傷が元で命を落としてしまうが、清盛の願いから亡くなる前に漁師の出の鱸丸（上川隆也）を養子に迎えていた。鱸丸は新たに平盛国と名乗り、武士として堂々と清盛に仕える身分となった。
ある日、腹の調子を悪くして山道を急ぐ清盛は時子（中井貴一）と偶然出会い、双方とも良い印象を持たぬままその場を去る。清盛が従四位下の位を授けられたことで朝廷に出向いた帰り、道で転倒した父娘を助ける。それは下級貴族の高階基章（平田満）とその娘・明子（加藤あい）だった。助けた礼にと基章の屋敷に招かれた清盛は、明子手作りの料理など質素ながらも心づくしのもてなしを受ける。清盛がすっかり気に入った基章は清盛に明子を妻にして欲しいと申し出るが、それ以前に清盛は明子が気になっていた。
色恋にはすっかり疎い清盛は、困り果てて佐藤義清（藤木直人）に相談、明子への文の代筆を頼む。明子からの返歌は断りの意味だったが清盛にはさっぱり訳がわからない。その頃、明子は琵琶の弟子でもある時子に縁談の話をすると、時子は縁結びのためと神社へお参りに誘う。明子と時子が神社に到着すると、そこには明子とのことで迷っていた清盛が参拝していた。時子は明子の相手があの下品な男と知って落胆するが、恥ずかしさからその場を逃げた明子を清盛は追いかける。声を掛けた清盛は明子から海について尋ねられ、これまでに乗った船や大海原の話を楽しげに語りだした。目を輝かせて話す清盛に明子も心が動かされるが、武士で一番の勢力を誇る平氏の御曹司と自分の身分違いに気後れしていた。
その頃、清盛の母・宗子（和久井映見）のもとには平氏との繋がりを持とうとする格式ある家からの縁談が舞い込んでいた。そんな事など知らず、清盛は明子からの返歌に痺れを切らし、直談判に行く。改めて清盛からの申し出を断った明子は、自分の縁談が父が常日頃祈願していた住吉神社の力によるものだと思いながらの結婚は納得いかないと気持ちを語る。それを一喝した清盛は、自分が明子に結婚を申し込んでいるのは自分の意志で、明子に魅力を感じたからだと大声でまくし立てる。その気持ちに涙した明子は、清盛の申し出を受け入れる。
そして清盛は基章と明子を忠盛の屋敷に連れて行き、自らで決めた縁談を認めて欲しいと忠盛に申し出る。出来ればもっと格式のある家から嫁をもらってほしいとする周囲の思惑とは裏腹に、忠盛は明子との結婚を認めるのだった。しかしこれは後に平氏一門に一つの禍根を残すものだった。

＜第8回みどころ＞
武士対貴族の対立の象徴となる清盛と頼長の対立が一番の山場となるが、共に演技達者で知られる松山と山本によって描かれることに大きな期待が持てる。悲劇の天皇として後世に知られる崇徳天皇が和歌にのめり込むうちに義清を重用し、そこから生まれる新たな人間関係も目が離せない。清盛周辺と朝廷内の人物関係の動きを抑えておくことが今後の展開の鍵となる。

大河ドラマ「平清盛」第8回は26日（日）、総合よる8時・BSプレミアム午後6時から放送。予告動画は公式サイト「あらすじ」で視聴出来る。第7回「光らない君」のオンデマンド配信購入期限は3月4日まで、210円（税込・視聴期間：購入後1日）で視聴出来る。NHKオンデマンドではお試し視聴も配信中。また、第1話は見逃し見放題パック（月額945円・税込）の対象となる。

大河ドラマ「平清盛」
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