【訃報】70年第一線で活躍した大女優・山田五十鈴を名作とともに偲ぶ…出演作をGyaO!他動画サイトで配信中

2012年07月10日10時07分芸能

戦前から映画、テレビ、舞台などで活躍してきた女優・山田五十鈴さんが9日、東京都内の病院で多臓器不全のため亡くなったことがわかった、95歳だった…GyaO!ストアやTBSオンデマンドでは、山田五十鈴さんが出演した数々の名作が視聴できる。

山田五十鈴さんのデビューは、1930年、14歳の時。大柄で大人っぽい雰囲気から19歳くらいに見られた彼女のデビュー作は、『剣を越えて』で大河内傳次郎の相手役としてデビュー。以降、伊藤大輔監督の『素浪人忠弥』、伊丹万作監督の『国士無双』など多くの日活時代劇作品に出演し人気を高める。その後、溝口健二監督の『浪華悲歌』『祇園の姉妹』への出演でトップ女優としての地位を固め東宝に移籍。東宝では、故・長谷川和夫さんとの共演で多くのヒット作を輩出し、数々の賞を受賞し、映画界を代表する大女優となった。

美しさと演技力を兼ね備え、妥協を許さず、芸を磨き続けた彼女は映画だけにとどまらず、舞台やテレビの世界にも活躍の場を広げた。NHK大河ドラマでは、視聴率53.0%という大河ドラマ史上最高視聴率記録をも打ち立てた『赤穂浪士』(1964年)や『源義経』(1966年)出演。しかし、大河ドラマ出演後も映画女優としての認識の高かった彼女を、朝日放送が『必殺からくり人』(1976年)で、テレビ界に本格的に引っ張り出した。山田さんは、以降以後85年の必殺仕事人Vまで約10年間断続的に必殺シリーズに出演した。その後は、多くのテレビドラマにも出演し、2001年の『暴れん坊将軍800回新春スペシャル』に出演。
舞台にも数多く出演し、『香華』(原作:有吉佐和子)は上映回数800回以上の記録を持つなど、舞台でもその名女優としての名をとどろかせ、女優として初めて文化勲章を受章し、日本映画の歴史とともに70年にわたって第一線で活躍した。

しかし、2002年に体調を崩してから、公の場から姿を消し、療養に専念してきた。多くのファンの女優としての山田五十鈴さんの演技を心待ちにしていたが、昨日9日、東京都内の病院で多臓器不全のため亡くなった。葬儀などの詳しい予定は未定。

そんな大女優・山田五十鈴の出演作品は、GyaO!ストア、TBSオンデマンドなどで視聴できる。

GyaO!ストア: 必殺!THE HISSATSU、鞍馬天狗・角兵衛獅子、暴れん坊街道 他
TBSオンデマンド:映画「大忠臣蔵」、女たちの忠臣蔵〜いのち燃ゆる時〜

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