【訃報】NHKオンデマンド『大地の子』で牟田悌三さんの死を悼む。。。
ドラマの放送が終了しても長くドラマの役名で呼ばれる俳優がいる!昭和40年代から50年代にかけて放送された「ケンちゃんシリーズ」の父親役“ケンちゃんパパ”として親しまれた牟田悌三さんが、昨夜(8日夜)都内の病院で亡くなった。80歳だった。
牟田さんは東京生まれで、北海道大学在学中にNHK札幌放送劇団に入り、その後、劇団「テアトルエコー」の創設に参加した。昭和40年代にTBS系ホームドラマ「ケンちゃん」シリーズで、厳しくも優しい、そしてなんともゆかいな父親役を演じお茶の間の人気者となった。シリーズ終了後も、舞台、映画、テレビなどで個性的な名脇役として活躍していた。
牟田さんは、俳優業以外にもボランティア活動に熱心だったことでも有名で、いじめ問題解決のために子ども専用の電話相談「チャイルドライン」を開設し、厚生労働省の委員などで、行政のご意見番としても活躍していた。
牟田さんの懐かしい姿には、現在、NHKオンデマンドで配信中の『大地の子』で会える。同ドラマは、1995年NHK放送70周年記念番組でドラマ化された、中国残留孤児・陸一心の波乱万丈の半生を描いた物語。牟田さんは、松本耕平役を演じている。(原作:山崎豊子)
また、平成20年には、故緒形拳さん主演のNHKドラマ『帽子』で、主人公の友人役を務めている。同ドラマは中国地方限定だが、1月23日(金)午後1:00~11:30に再放送される。
名優二人は天国で今も演技談義に花を咲かせているのかもしれない。昭和の名優がまたひとりこの世を去った。牟田悌三さんのご冥福を静かにお祈りします。
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◆ NHK広島放送局 開局80年ドラマ『帽子』公式サイトへ