幻でも会いたい友…美剣士たちの悲しい友情「ペク・ドンス」最終回あらすじとドラマのその後-PV公開中

2012年09月18日23時06分ドラマ
(C)SBS

ついにペク・ドンスとヨ・ウンとの美しい2人の剣士に決着がついた!18日(火)テレビ東京で最終回を放送し、その切なすぎる友情が幕を降ろした…多くの視聴者の涙腺を刺激した「ペク・ドンス」の最終回のあらすじとドラマのその後を紹介、公式サイトにはプロモーションクリップが公開されている。

「100年前、朝鮮に根付いた清の残党、黒紗燭籠(フクサチョロン)。彼らは権力に寄生し、人を殺め、朝廷の諸事に関与してきました。その上、世孫さまの父上である思悼世子(サドセジャ)さまをも殺したのです」チョリプことホン・グギョンのセリフだ。チョリプはさらに、黒紗燭籠の壊滅とウンの殺害命令を世子に願い出る。この事実を2人の人物が早々に知ることになる。
一人はペク・ドンス。ドンスは世孫に、ウンが世孫の命を救ったことを訴え、友を殺めようとするチョリプを責める。なんとかウンの殺害を阻止しようとするが、ウンが自分を刺したのは敵を欺くためだと知ったうえで、チョリプは、「ウンの力が大きくなりすぎた。ウンがいては禍根を残すことになる」と言い張る。ドンスはもう一度昔のように3人で暮らそうと言うが、チョリプは、すでに3人は別々の運命を歩いてしまったと譲らない。しかし、ここで視聴者は知っているはず。第13話で、世子にとどめを刺したのは先代のチョン(天)。ウンは、世子殺害に加担はしたものの手は下していない。しかし、ドンスが一足遅れで現場に到着した時、ウンは世子の前に跪き許しを請うていた。ドンスはウンが手を下したと思ったのかもしれない。しかしウンにとっては自分が殺めたのと同じくらい重責を感じ、言い訳しなかったのだ。

もう一人世孫のウン討伐を知ったのは、これまでウンを助けてきた妓生のクヒャン。クヒャンにとってウンは黒紗燭籠の頭目以上に、決して失いたくない人間になっていた。ドンスが、最後の望みを託してチョリプと3人で会おうという手紙を託すが、クヒャンがそれを燃やしてしまい、二人を妓楼に呼び出し暗殺を企てた。もちろんそんな手に乗る二人ではない。しかしこの一件が、チョリプに、ますますウンを殺さなければと思わせてしまった。一足遅れで駆け付けたウンは、世孫が自分の殺害を命じたと知り世孫に会いに行く。世子の最期を話し、「世子様の墓前で、腕を切って謝罪します」そして黒紗燭籠を解体し、朝廷にもぐりこんだ間者を一掃することを約束し、世孫もこれを信じた。
ウンは、ドンスのもとに赴き、世孫がチャンスをくれたこと、明日、黒紗燭籠を解体して遠くに行くことを話す。ドンスはホッと胸をなでおろす。

翌日、ウンは黒紗燭籠のアジトで全員を前にし、刺客団の解体を宣言し、全財産を部下たちに分配した。剣しか手にしたことのない部下たちは納得しないが、ウンは毅然として解散を言い渡した。
しかし、クヒャンはまだあきらめていなかった。部下たちを呼び、チョリプの殺害を命じたのだ。ウンの名を騙って届けられた手紙に、剣を手にしながらも友を思い迷っていたチョリプを待っていたのは、黒紗燭籠の部下たち。彼らに斬りつけられいよいよ命が危ないというその時、ウンが駆け付ける。

部下たちを去らせ、傷ついたチョリプと2人。「お前がいる限り、世孫さまもドンスも、安全ではいられないんだ」というチョリプの言葉に、ウン自身そう思った。ドンスが駆け付け、「チョリプを斬ったのかお前か」と聞く。ここでもウンは否定しなかった。ウンはドンスに剣を抜かせ、「すべては終わったと思ったが、やはり俺は刺客だ。もう縁を斬ろう…」といい、ドンスは「お前を殺すかもしれない」と答え、二人は剣を交える。しかし、ドンスはどうしてもウンを殺せない。「オレを殺すつもりでやれ!」といって大きく飛び上がり、ドンスに斬りかかる。ドンスはただ剣を前にだし目をつぶる。その時、ウンが両手の剣を捨て、自らドンスの剣に倒れこんだ。「昔から、誰かに殺されるならお前であってほしかった…」ウンの目から涙が流れ、ドンスの剣を自ら深く突き刺した。

全てが終わってしまった。親友を亡くしたドンスは幻でも会いたいと酒の中でウンに会う。しかし、やるべきことはまだたくさん。世孫が王位につき、第22代正祖王となる。ドンスは正祖の護衛武士となり、開国以来最初の集大成となった総合的な武芸書「武芸図譜通志」を完成させる。ファン・ジンギは手配を解かれ、ドンス、チョリプ、キム・ボンド、そしてフクサモも、愛する人を傍にして、2人の師が果たせなかった愛する人と一緒に、この先の人生を歩いていこうとしている。
正祖がこのあとどんな政事をやったかは、「イ・サン」の正祖のやった偉業って?で紹介している。

■「ペク・ドンス」に寄せて
グァンテクと先代のチョン、ドンスとウン。二世代の友情が美しくも悲しいドラマだった。師匠たちのチョン・グァンリョルとチェ・ミンスのカリスマ演技や、実際に武術をたしなむチェ・ミンスのキレのいい立ち回りに、韓国では、弟子たちのチ・チャンウクやユン・スンホのそれに多少の物言いもついたようだが、それさえも初々しくて師弟の関係をうまく具現していたと◎をあげたい作品だった。この男の友情関係にしびれた視聴者は、「海神-ヘシン-」をお勧めしたい。そして広いロケ地や、路地裏を利用したみごとな殺陣にしびれた方は、「推奴-チュノ-」をお勧めしたい。そして二世代のラブに胸をときめかせた方は「王女の男」などをどうぞ。

共に大ヒットした作品で、ネット配信やテレビ放送、レンタルなどで視聴することができる。ここで紹介したドラマを手早く知りたい方は、それぞれの作品タイトルをクリックすれば、【2倍楽しむ】のコーナーで、ドラマの見どころや全話のあらすじを読むことができる。

また、このドラマの後の物語としては、「イ・サン」で、「自分が思悼世子の息子である!」と宣言した第46話につながる。ただし、「イ・サン」では、ペク・ドンスはカメオ出演(?)しかしていない。ここから先は、あちらのテスをペク・ドンスに読み替えて、ホン・グギョンとの力関係を対等に考えて視聴すれはいいかも。また、この先、正祖が様々な改革をしながら、優秀な人材を育てていく。そのあたりは「トキメキ★成均館スキャンダル」を参考にすればいいかも。

【「ペク・ドンス」を2倍楽しむ】は、まだキャストの紹介などが続きますが、いったんここで小休止して、10月1日からのBSジャパンでの放送に合わせて再開します!それまでコーナーの感想や、調べてほしいことがありましたら、【サイトの内容に関するお問い合わせ】からお気軽にどうぞ。お付き合いありがとうございました。m(__)m

kandoratop  「ペク・ドンス」を2倍楽しむ

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テレビ東京「ペク・ドンス」番組サイト
「ペク・ドンス」日本公式サイト

■作品紹介
・制作:SBS、2011年
・話数:全29話
・出演: チ ・ チャンウク、ユ・スンホ、チョン ・ グァンリョル、チェ ・ ミンス
・演出: イ・ヒョンジク 「スタイル」「ロビイスト」、キム・ホンソン 「夜叉- ヤチャ -」
・脚本:クォン・スンギュ

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