【新番組】現代で注目を集める日本伝統の品々を紹介「イッピン」初回は江戸切子の特集予告動画-NHK

NHK・BSプレミアムで10月2日より新番組「イッピン」がスタート、古き良き日本の品々に現代のセンスを取り入れ注目を集める逸品を紹介する。日本ならず世界でも人気となっている商品の魅力とそれを生み出す人々の技術やパワーを探っていく。
番組タイトルには「逸品」と「一品」二つの字が当てられる。優れた品であると同時に、他には見られないその土地を代表する独自性を持つものを集めて商会するのがこの番組である。その栄えある第一回で特集されるのは「江戸切子」。切子とはガラスにカットを施して装飾したグラス類などで、江戸切子のほかに薩摩切子などが知られている。江戸切子はそのデザインが東京スカイツリーエントランスおよび内部エレベーターに取り入れられているなどでかつて無い注目を集めるようになっている。そしてお江戸の伝統工芸品としてスカイツリー限定の江戸切子も販売されるなど空前のブームが到来しているなど、まさに今が旬の工芸品だ。薩摩切子は薩英戦争の被害や西南戦争の動乱が影響しその技法が一時途絶えてしまい、現在生産されているものは復刻であることから伝統工芸の認定はされていないのが現状だ。つまり切子に於ける伝統工芸品は江戸切子だけという事になる。薩摩切子の消滅で職人たちが移行するなどして更に高度な技術や色ガラス使いなどが加わり、江戸切子は戦火も逃れて天保年間から続く伝統を今に繋げてきた。
番組では現代の若者たちにも人気の江戸切子の品々だけでなく、万華鏡のように精巧緻密なカットを施す驚きの職人技にもクローズアップ。そこに描かれる日本伝統の紋様を通して、江戸時代の粋な美的センスが十分現代にも通用することが分かるだろう。次回以降も瀬戸焼、旭川家具、今治タオルなど日本各地のイッピンたちが次々に登場、良いものを追求したい人には是非とも知っておきたい品が続々エントリーする。
「イッピン」は2日スタート、毎週火曜日よる7時30分から放送。予告動画はNHKテレマップMOVIEで視聴出来る。
イッピン きらきら光る下町のダイヤモンド~江戸切子~
イッピン|NHK(番組公式サイト)