希実の前に、ついに母親が現れる!滝沢秀明主演ドラマ「真夜中のパン屋さん」最終回配信予告と前回のあらすじ-NHK

6月16日、NHK・BSプレミアムのドラマ「真夜中のパン屋さん」は第8回(最終回)「小さな灯りをともして」を放送、実母の律子(ともさかりえ)の事が気になる希実(土屋太鳳)はブランジェリークレバヤシの一周年を前に手伝いに気持ちが入らなかった。一方、暮林(滝沢秀明)は一人の女性客の接客をしながら気がかりなものを感じていた。
[第7回「おだやかなクレーマー」あらすじ]
ある日のブランジェリークレバヤシは、いつものように開店の夜11時を待つ客たちの行列が出来ていた。英語のテスト前だと自室にこもっていた希実も、階下の柳(桐山照史)に呼び出されてしぶしぶ店の手伝いを始めるのだった。
その日、こだまは仕込みの手伝いを早めに切り上げて母・織絵と出かけるとウキウキした様子で語った。好きなものは何でも買ってあげると言われたと浮き足立つこだまに、周囲は誕生日でもないのに何があったのか訝しがる。斑目(六角精児)に至っては無理心中を決意しているのではと言い出し、暮林たちはあきれ返るが一抹の不安も残った。
開店前、一人の客(植草克秀)がやってきた。営業時間外だと断る希実に、暮林は今あるものでよければと招き入れた。その客はパン・ド・ミを注文し、テーブルで食べると言った。一斤ものパンを手でおもむろに割り、中を食べて客は「柔らかすぎる」とクレームをつけた。反論する柳だったが、日本人は柔らかいパンが良いと思い込んでいると語り、暮林は意見をありがたく頂戴すると受けたものの柳は気に入らない。残りを包んでもらった客は、帰り際に暮林になぜ夜中にパン屋を開店しているのか尋ねた。昼間に開けた方が効率が良く、想い付きで夜中に営業を始めてもいつまでも続かないとアドバイスをして去っていった。
客がいなくなった後、希実が改めてなぜ深夜に営業しているのか柳に尋ねた。それは美和子の生前の強い希望であった事を語り、暮林と柳はそれを守っているにすぎないとしか言えなかった。
ある夜、班目がソフィア(ムロツヨシ)の店で愚痴をこぼしていた。するとそこへ一人の客が訪れた。ブランジェリークレバヤシの袋を抱えたその客は、あの注文の多い客だった。その客は絡んできた班目やソフィアの名前を知っており、二人とも怪訝に思うのだった。その日夜も開店前から行列が出来ていたが、そこにはマスクをつけ姿を潜めるように希実の母(ともさかりえ)も並んでいたが、誰も気づくことはなかった。その時、店の中では暮林が美和子がなぜ夜中の営業を思い立ったのかという事について語り始めた。美和子はきっと、多くの客に真夜中でも立ち寄れる場所を作ってあげなかったのではないかと暮林は言う。それを守りたいという暮林に、それは美和子への罪滅ぼしなのかと希実は問いかけた。そう思ってくれていいと暮林は答え、店を開けた。希実は暮林に対して疑問を持ち、翌朝も不機嫌だった。そんな希実を咎める柳に、倉林はなんでも美和子の遺志にしてし自分というものが無いと批判するのだった。自分が美和子の異母姉妹だというのは、自分の母親の嘘かもしれないのに何故それを承知で自分を受け入れたのかと希実は激しく批判し、苛立ちを抱えたまま登校してしまった。
午後、ソフィアが突然やってきて希実におかしなところが無いかと言い出した。ソフィアは暮林たちが何も知らされていないのに気付くと、希実が母親から手紙をもらっていた事を打ち明けた。男と一緒に写った写真を希実によこした話をソフィアが語ると、そこへ希実が飛び込んできて余計な事を言うなとソフィアをなじった。希実はそのまま自室へ駆け上がり、母親からもらった写真を破り捨てた。その間に店には班目とあの注文の多い男もやってきて、ソフィアと3人でテーブルを囲んでいた。ソフィアの店で意気投合したと語る斑目は、男が医者でパンや財務にも詳しいと紹介した。男はおもむろにブランジェリークレバヤシの財務状況を調べたレポートを取り出し、店の状況を説明しはじめた。暮林たちが呆然としていると、気を取り直した希実が店へ戻り開店準備を始めた。そこへこだまが織絵を伴って来店した。男を見て織絵は声を掛けるが、どこか戸惑った様子だった。男がこだまに話しかけると、こだまは無邪気に店のお勧めパンを男に渡した。織絵の好物のパンだという男の言葉を受け、織絵は意を決したように男がこだまの父親であると打ち明けた。ソフィアは織絵と不倫していた男かとにらみ付け、柳は慌ててこだまを二階の部屋へ連れ出した。男は自分と妻の間に子どもがいないため、こだまを引き取りたいと言い出した。織絵は自分に自信が無く、こだまを父親に預けた方がいいのかと悩んでいた。希実はそんな織絵を激しく責め、二階のこだまを連れてくる。希実はこだまに父親と一緒に暮らしたいかと聞くと、こだまは無邪気に暮らしたい、と答えた。そして自分の部屋と織絵の部屋は二階がいいと続けた。部屋が足りなければ織絵と同じ部屋で我慢するというこだまに、周囲は自然にほころんだ。織絵はこだまと二人で生きていく事を改めて決意し、男も二人をそっと見守る事を決めるのだった。
「真夜中のパン屋さん」第8回は16日(日・祝)よる10時から放送。放送翌日からNHKオンデマンドで見逃し番組として配信される。
◇真夜中のパン屋さん|NHKプレミアムドラマ
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