ソニー、4K対応テレビ「ブラビア」元ちとせが「あまちゃん」挿入歌「星めぐりの歌」をカバーするTVCMなどを公開
ソニーマーケティングは、4K対応テレビ「ブラビア」の「日本の美」をコンセプトにしたTVCM「細部の美」篇、「歌のある風景」篇、「千の色」篇を公開した。
細部の美篇は、国の重要文化財にも指定されている白山神社能舞台で年に1度行われる伝統行事「中尊寺薪能」を、同CMのためだけに特別に再現。
喜多流・佐々木多門に、平泉に縁のある「八島」をはじめ、所作の美しさやきらびやかな装束が際立つ演目を演じてもらい、ライティングなどの演出を加えながら4Kカメラで撮影。日本の伝統芸能と最新の映像技術や映像表現が見事に融合したCMとなっている。
歌のある風景篇は、元ちとせがカバーする岩手県花巻出身の詩人で童話作家の宮沢賢治の「星めぐりの歌」に乗せて、日本の原風景、そこに営む現地の人々の姿を映し出していく。
連続テレビ小説「あまちゃん」でも使われていたこの楽曲が、彼女の透明感ある美しい歌声でよみがえり、古き良き日本への憧憬を思い起こさせる。
千の色篇は、岩手県を中心に日本各地の美しい風景と自然を撮影。絵の具をパレットに並べるように、風景の持つ鮮やかな色彩と日本を構成する伝統色を並べ、繊細な色合いを映し出している。
新CMは、3シリーズともすべて「Cine Alta 4Kカメラ F65/F55」で撮影しており、「日本の美」をまるで肉眼で見ているかのような臨場感豊かな映像が楽しめる。
撮影は、10月某日、岩手県平泉の中尊寺にある白山神社で行われた。
演じ手は、喜多流の能楽師・佐々木多門。静御前の面をつけ、金色に朱のきらびやかな装束をまとい、囃子の軽快なリズムに合わせて舞う。リハーサルの段階から、ひとつ舞い終えるごとにスタッフの拍手が響くほどだった。
薪のパチパチと弾ける音や地謡の声、囃子の音があいまって、静ひつな舞により一層の深みを与えていく。その様は、見る者に悠久の時を感じさせるようなものだった。
CM撮影を終えて彼に感想を聞くと、「撮影された方々と舞台の出演者とが一体になった、得難い時空間でした。この神域にある野外舞台の雰囲気と、薪能の緊張感が伝われば幸いです」と語っていた。
歌のある風景篇は、岩手出身の宮沢賢治の星めぐりの歌を使用することもあり、宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」のモデルになったとされるめがね橋でロケが行われた。
元ちとせのエモーショナルな歌声とあいまって、日本人の琴線に触れ、郷愁を誘う構成となっている。
彼女は、「星めぐりの歌と出会えて、日本語の美しさを改めて感じています。CMでは、作者である宮沢賢治さん縁の岩手県の風景とともに日本の美しさや、しなやかさに繋がる歌になってくれたらと思っています」と語る。
千の色篇は、遠野・花巻・栗駒山・猊鼻渓など、岩手県の景勝地や原風景を中心にロケを敢行。台風27号の接近に伴い天候がめまぐるしく変化する中、紅葉の鮮やかな赤、渓流の美しい緑、郷愁を誘う夕焼け、渓谷にあるさまざまな色合いを撮影するために、およそ1週間もの時間を要した。
◇ソニー「ブラビア」スペシャルサイト