グリコ、「パピコ」大人AKB48の“まりり”こと塚本まり子出演TVCMを公開

江崎グリコは、 「パピコ」の新TVCMとして5000人を超える応募者によるオーディションを経て決定した大人AKB48・塚本まり子と、AKB48が出演するTVCM「パピコ大人 AKB48登場」篇を公開した。
同社は、同商品の2014年春キャンペーンの一環として、同商品をもっとたくさんの大人の人にも楽しんでもらえるブランドにするために、30歳以上の女性を対象に期間限定の新メンバー「大人AKB48」を募集。厳正なオーディションを経て、5000通を超える応募の中から、37歳2児の母で現在は専業主婦の塚本まり子を選んだ。
TVCMは、AKB48メンバーが、大人AKB48劇場で同商品を手に縦2列に並びながら踊る。「ねえ、Mommy」という誰かに問いかけるような歌詞に合わせて、メンバーがそれぞれ同商品を顔の前で割るアクションをしながら左右に分かれていくと、その奥に同商品で顔を隠した女性の姿が見える。
次の瞬間、同商品を割って顔を見せたのは、大人AKB48の塚本まり子。そのまま同商品を持って踊りながらセンターに来ると、ここで彼女の主婦としての日常生活のシーンがインサートされる。
彼女は、再び、ダンスシーンでスポットライトを浴びながら生き生きと踊る。俯瞰からメンバー全員のダンスシーンが映し出された後、大人AKB48オーディションに合格した瞬間の彼女の驚きの映像がインサートされる。
そこから再び、歌とダンスのシーンになる。渡辺麻友と島崎遥香が腕で作ったハート型の輪の中に、塚本まり子が入るような形で全員が集まり、「大人になってもAKB48、大人になってもパピコ。」というスーパーが入る。
続いて、ダンスの流れの中でメンバーそれぞれの同商品の食べカットがインサートされる。最後は、塚本まり子がつややかな声で 「ドウゾ!」と声をかけると、メンバー全員が駆け寄って来て、「パピコ!」と元気よく叫ぶ。
ちなみに、今回のCMソングは、AKB48が歌う「教えて Mommy」。同社のTVCMやサイトで、ひと足早く聴くことができる。AKB48の総合プロデューサーを務める秋元康が、新曲を書き下ろした。
撮影は、4月中旬、「大人AKB48オーディション」の合格者発表直後に行われた。先にスタンバイしていた渡辺麻友、島崎遥香、川栄李奈、小嶋真子、大和田南那が、今か今かと待っていると、自分たちとおそろいの衣装に着替えた塚本まり子が登場。さっそくメンバーの間から、「かわいい!」、「美人さん!」という声が上がり、現場は大いに盛り上がった。
塚本まり子は、できるだけ他のメンバーの足手まといにならないよう、この日のためにダンスレッスンを繰り返してきたという。スタジオ入りしてからも、時間を惜しむかのように練習に励む姿が見られた。
ところが、振付の先生から「1回通しで見てもらったら、すぐに本番に行ってみましょう!」と声をかけられ、みるみる不安そうな表情になる。案の定、カメラを向けられるとガチガチに固まってしまい、他のメンバーに申し訳ないという思いも顔に出てしまうという悪循環に陥る。
そんなとき、他のメンバーや振付の先生から「ドンマイ!」、「頑張って行こう、まりり!」という励ましの声が上がる。監督が思わず「野球みたいだね」と指摘すると、一斉に笑いが起こり現場の空気が一気に和んだ。
きのうまで主婦だった人がトップアイドルをやりきっているというギャップを表現することを狙った今回のCM 。そのため、ダンスシーンは、細部にまでこだわって撮影された。
塚本まり子に細かいミスが続いた場面で、監督は「普通ならOKを出したいところだが、メンバーと変わらないぐらいのダンスを撮影したいから、もう少し頑張ろう!」と声をかける。
OKが出るまで10テイク以上費やしたカットもあったが、塚本まり子は監督の期待に応えるべく最後まで集中して取り組んでいた。最終的には、クラシックバレエの経験もある彼女はコツをつかんだようで、見事、レベルの高いダンスを演じきった。
記者会見で、渡辺麻友が「私たちが全力で塚本さんをサポートします!」と発言していたとおり、今回の撮影で誰よりも塚本まり子を気づかっていた。
彼女が振付をミスしたときも、笑顔で「大丈夫!」と声をかけたり、振付のタイミングを自ら実践してみせたりして、頑張る彼女を後押ししたり、ひとりで休憩中の彼女に積極的に話しかけて、他のメンバーとも話しやすい雰囲気を演出していた。
そうした渡辺麻友の応援もあって、最後のシーンでは監督から「本当にうまくなった。ダンスもバッチリです」と太鼓判を押される。すべての撮影を終えると、メンバーやスタッフから温かい拍手が沸き起こり、ハードな撮影だったからこその一体感が生まれた。
◇江崎グリコ「パピコ」TV-CM