【WBC】小笠原の決勝タイムリーで韓国に勝利。侍ジャパン、1位通過で準決勝へ

2009年03月20日20時30分スポーツ

ワールドベースボールクラシック2009、2次ラウンド第6戦、準決勝1位通過をかけて日本対韓国の4度目の試合が行われ、6対2で日本が勝利を飾った。

日本の先発は内海、韓国の先発はチャン・ウォンサム。WBC初登板の内海に韓国打線が初回から襲いかかる。1番チョン・グンウがヒットで出塁し、送りバントで一死二塁。ここで3番キム・ヒョンスがタイムリー2ベース。先日の試合同様に韓国が日本からあっさりと先制する。しかし、その後の一死一二塁のピンチをダブルプレーで凌ぐと、2回表1アウトから5番内川がレフトスタンドに飛び込む同点ホームラン。さらに二死一三塁で、9番片岡がライトにタイムリーヒット。先制点を許すもすぐさま逆転日本が逆転する。

その後日本は制球の定まらない内海を2回2/3であきらめ、こちらもWBC初マウンドとなる小松をリリーフにおくる。その小松は変化球を巧みに使って韓国打線を翻弄。6回途中までを無失点に抑えてみせた。そして試合が動いたのは7回裏。6回裏途中よりマウンドにあがっていた3番手田中が、この回の先頭バッター、イ・ボムホに同点ホームランを喫す。逆転後はチャンスにあと1打が出ず、その時に同点に追いつかれてしまった。この日本にとって嫌なムードを今日は打線が消してくれた。翌8回表、青木、稲葉が連続ヒットで出塁して無死一三塁。こここで代打の小笠原がライトへ勝ち越しのタイムリー。すぐさまリードを取り戻すと、岩村も2点タイムリーヒットで続いて5対2と試合を決定づけた。最終回にはイチローが2ベースで出塁すると、青木がタイムリーを放ち、さらに1点追加。その裏は藤川が無失点で閉め、6対2で日本が勝利した。

準決勝進出が決まっていたとあって、両チームとも準決勝以降を睨んでの試合進行、選手起用があったかもしれない。しかし、点を取られたあとにすぐ取り返すという、韓国戦ここ2試合でできなかったことができた。特に一昨日のように初回にあっさりと先制点をを取られながらもすぐに逆転できたのは理想的。また、決勝でまた対戦することもあるだけに、今日打線が打って、苦手意識を快勝できたの大きく、意味のある1勝になった。

この試合のハイライト、イチローの全打席の様子はスポーツナビで無料配信中。1位通過となった日本の準決勝は日本時間23日にアメリカと対戦、2位通過の韓国は22日にベネズエラと対戦することが決定。WBC連覇に向けて次は野球の母国を撃破だ!

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