ついに岡田トシオ登場!ガイナックスの歴史がここから始まる!5日「アオイホノオ」8話あらすじと予告動画
武田(ギタロー)に依頼されたアニメ制作を引き受けた庵野(安田顕)、赤井(中村倫也)、山賀(ムロツヨシ)…連れて行かれたのは、大会責任者・岡田トシオ(濱田岳)の豪邸だった!一方モユル(柳楽優弥)は新作漫画執筆にとりかかるが…5日(金)テレビ東京「アオイホノオ」第8話、予告動画は番組公式サイトで公開。
深夜枠なのに「アオイホノオ」はなんたる贅沢を極めたドラマなのだろう。まず、ナレーターが声優の古谷徹。「アムロ、行きまーーす!」でお馴染みの大御所声優である。その他、「銀河鉄道999」の星野鉄郎役の野沢雅子を起用したりと、とにかく大御所続出である。
そして前回(第7話)では、とうとう劇中に本人が登場した! まず、モユル(柳楽優弥)が通う自動車教習所の鬼教官役に武田康廣(本人)。劇中で庵野(安田顕)、赤井(中村倫也)、山賀(ムロツヨシ)に「ダイコン3」のオープニングアニメ制作を依頼する武田(ギタロー)、後に株式会社ガイナックスの取締役になる男…そのモデルとなった武田康廣本人が登場した。
さらに、武田、庵野、山賀が話し合いをする喫茶店のマスターに、山賀博之(後に「王立宇宙軍 オネアミスの翼」を監督)本人が登場した! 山賀ヒロユキと山賀博之、夢の共演である! 80年代サブカルを知る者には、これほどの喜び…いや笑いはない!
そしてついに、次回(第8話)では、岡田トシオ(濱田岳)が登場する! モデルとなった岡田斗司夫とは、プロデューサーであり、評論家であり、文筆家であり、実業家であり…とにかくマルチに活躍する人だ。それとは別に2007年刊行された『いつまでもデブと思うなよ』(新潮新書)でレコーディングダイエットなる技法により、巨漢デブだった岡田が、見るも無惨…いや見ちがえるほど激やせした。「アニメオタク=デブ」という図式の張本人(だった)と言える岡田の激やせぶりは、当時メディアでも大きく取り上げられた。
そして現在…残念ながら着々とリバウンドが進行しているようで、徐々に元の体型に戻りつつある。とはいえ、今もなお日本のサブカル界において多大なる影響を持つ人物であることは変わりない。
前回(第7話)で、津田ヒロミ(黒島結菜)がモユルに大友克洋を勧めるのだが…モユルの上から目線では大友の画力について「学園マンガ向きでも、SFマンガ向きでもない。こんなに緻密に書いているのでは連載向きでもない」とまったく評価をしなかった。この時の大友克洋はまだ『AKIRA』(連載は1982年から90年、1988年にアニメ映画化)の連載前だったのだ。悲しいかな、モユルの先見の明のなさ…。連載から30年以上たった今も『AKIRA』は世界中で愛されるマンガであり、ハリウッドでの映画化という話も、何度も出ては頓挫して…そんなレジェンド的マンガなのである。
■豆知識:ダイコン3
1981年、第20回日本SF大会、大阪で3度目の開催から「DAICON3」と呼ばれる。この会の開会式で8mmアニメーションが上映された。制作したのは、当時大阪芸術大学在学中の庵野秀明、赤井孝美、山賀博之など…後のアニメ制作会社ガイナックスの母体となるメンバーたちが集結した。
■前回のあらすじ
庵野ヒデアキ(安田)に対する対抗心から自動車教習所に通いはじめたモユル(柳楽)。しかし教官(武田康廣)がえらく厳しく何度も仮免に落ちてしまう。教習所で知り合った岩瀬ジュン(市川由衣)にも先越され、落ち込むモユル…。肝心のマンガは、相変わらず方向性が定まらず…。そんな中、ライバル(?)庵野たちに「大阪SF大会」の責任者・武田(ギタロー)から、「ダイコン3」オープニングのアニメ作成を依頼される。手描きのセル画でのアニメ製作は、膨大な費用と時間と人材を要する。庵野は「無理だ」と言って断るが、山賀(ムロツヨシ)は「この話を断ったら…おれは将来食いっぱぐれてしまう!」と無理矢理にでも引き受けさせようとする。
そんな中、モユルの下宿先に1本の電話がかかってきた。それは、集英社「ジャンプ」編集部のMADホーリィ(佐藤二郎)からで「どう? 最近描いてるの?」と聞かれ、つい「はい! 描いてます」とウソをついてしまうモユル。それじゃ早く見せてと言われて安請け合いするモユルだったが、1ページすら描けていない。そもそも何を描くかすらも決めかねている状態だった。
焦るモユル…学園ものかSFものかで迷っていたが、学園ラブコメSFアクションマンガ(なんじゃそりゃ?)を描くと決意! MADホーリィから声をかけられたモユルは、すでに自分はプロの漫画家の領域に達したと勝手に解釈する。
「もう庵野はおれのライバルじゃない!」と…。
■第8話あらすじ
武田、山賀の説得の甲斐あって、アニメーション製作を引き受けた庵野と赤井。さっそく武田に連れられてSF大会のアニメ企画責任者・岡田トシオ(濱田岳)の豪邸に連れて行かれた。その豪邸の内部には想像を絶する……!!!
一方、MADホーリィから新作が読みたいと連絡が入ったモユルは、やっとマンガを描きはじめるのだが…、思わぬところでつまづき筆が止まってしまう…。
福田雄一脚本・監督、柳楽優弥主演「アオイホノオ」第8話「歴史の幕あけ?」は9月5日(金)24時12分!予告動画は番組公式サイトで視聴できる。テレビ東京オンデマンドで見逃し配信中。
◇テレビ東京「アオイホノオ」番組公式サイト
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