大学2年目のモユル、1人でアクションアニメ制作に挑むが…12日「アオイホノオ」9話あらすじと予告動画
モユル(柳楽優弥)は大学2年生となる!一方、庵野ヒデアキ(安田顕)らは、岡田トシオ(濱田岳)の家でアニメ制作に勤しんでいた。モユルは大学で出された課題「3分間のフィルム制作」で庵野に負けじとアニメ制作に挑むのだが…12日(金)テレビ東京「アオイホノオ」第9話、予告動画は番組公式サイトで公開。
前回(第8話)で登場した岡田トシオ…モデルとなった岡田斗司夫(@ToshioOkada)は本当に変わった人で、過去にTwitterでこんなツイートをしている…。
「僕は結婚するまでパジャマを着たことが無かった。子供の頃からずっと、翌朝出かける時の服を着て寝ていた。起きたらすぐ全開で「やるべき使命」を果たす。まさにキチガイの人生だった」
当初、監督の福田雄一(@fukuda_u1)は岡田トシオ役に佐藤二朗を考えていたのだが、実際の岡田斗司夫と会って「この人は二朗さんじゃない」と思った…と福田監督自身が以下のようにツイートしている。
「二朗さんは、常識から少しだけ外れた人間を演じると凄まじく面白いが、完全に逸脱した人間はあまり向かない。それでいくとマッドホーリィの方が向いてる!と考え、岡田トシオのキャスティングは相当難航したが、プロデューサーから濱田岳の名前が上がった時は、みんなで『おおおっ!』って叫んだ」
濱田岳扮する岡田トシオは本当にスゴい! 目は死んでるのにダダモレのオーラが半端ない!両手をあげて「どーもー岡田トシオですー」には笑った。オタキングに君臨する岡田斗司夫に相応しい配役である。そしてMADホーリィも、佐藤二朗のキャスティングがすばらしい! 佐藤二朗の実子がホーリィを見て泣き出したというほど、キョーレツなキャラを演じている。
ドラマ公式サイトでは、岡田斗司夫本人が各話に登場した人物や事柄が、事実とどう違ったかを解説(あくまでも原作マンガ、ドラマはフィクションなので)している「アオイホノオ11のひみつ」は必読!
「アオイホノオ」は本当に芸の細かいドラマで、劇中モユルが描くマンガは一本木蛮(@bang_ipp)が描いているのだが、8話に登場した『あの娘を奪え』はベースは一本木が描いたが、ペン入れは柳楽本人がやったそうだ。その完成品が、8話のエンディングで流れた。一本木の画質が原作者・島本和彦(@simakazu)のタッチにあまりにも似過ぎていたため島本本人が、自分が過去に描いた原稿と勘違いするほどだったらしい。一本木本人の検証の結果、劇中で使われたものは、島本作ではなく一本木作だったとのこと。こだわりのクオリティの高さからくる弊害といえよう…。ちなみに、本当に島本和彦は過去に『あの娘を奪え』という作品を描いている。
そしてモユルが憧れる漫画として、当時「週刊少年ジャンプ」で連載していた車田正美の『リングにかけろ』が出てくるのだが、原作漫画では、島本本人が『リングにかけろ』を完コピしている。ところが…ドラマではいろいろな大人の事情を無事クリアしたらしく、車田正美本人、ホンモノが使われた。これにはTwitterで島本も「本物の車田だ(笑)!!!!!!!」と驚きのツイートをしている。
原作漫画『アオイホノオ』を読まれている方はおわかりかと思うが、このドラマで監督の福田は、可能な限り原作に忠実な演出をしている。ドラマを見ていて何度も「あのシーンだ!」と笑えるところが満載。過剰と思われているかもしれないが、目ん玉飛び出るんじゃないかと思うほどの劇画チックな演技をする柳楽、これもまた原作漫画に忠実と言えよう。本ドラマを見て興味を持った方、そしてまだ原作を未読な方にはぜひ、オススメしたい漫画である。
■前回のあらすじ
武田(ギタロー)、山賀ヒロユキ(ムロツヨシ)の説得の甲斐あって、「ダイコン3」のオープニング・アニメーション制作を引き受けた庵野ヒデアキ(安田)と赤井タカミ(中村倫也)。さっそく武田に連れられてSF大会のアニメ企画責任者・岡田トシオ(濱田)の豪邸に連れて行かれた。
妙な設計の建物、なぜか玄関に鹿とツキノワグマのはく製、…そして個人宅ではあり得ない業務用エレベーターから出てきた人物が…両手をあげ「どーもー!岡田トシオですー!」と、ものすごい「おれってスゴイやろ、おれってスゴイやろ!」オーラがダダ漏れの岡田だった。
改めて岡田からアニメ制作を依頼された山賀、庵野、赤井。岡田は「金と人材のフォローはなんでもできる」という。何を描いても良い(既存のアニメのパクリOK)やったもん勝ちや! と言い張る岡田に愕然とする3人だった。
一方、MADホーリィ(佐藤二朗)から新作が読みたいと連絡が入ったモユル(柳楽優弥)は、学園ラブコメSFアクションを描くことを決意。意気揚々と描き始めたのだが思わぬ壁が立ちはだかった! 学園モノといえば舞台は学校…つまり校舎と教室を描かなければならない。たくさんの机と椅子…そんな細かいモノを描いたら、自分の画力がヘタなのがバレてしまう! その時ちょうど「ジャンプ」で連載していたのが、車田正美の『リングにかけろ』、モユルはそれを見て、学園モノだけどリングで戦うシーンにすれば、細かい教室や校舎を描く必要が無い! と名案を思いつく。そうして出来上がったのが『あの娘を奪え』だった。
■第9話「最後の聖戦」あらすじ
大学2年生になたったモユル(柳楽)は、大学の課題で「3分間フィルの制作」をすることになった。実写でも何でもいいらしい。そこでモユルは、庵野(安田)に負けじと、自分1人でアニメ制作に取り組むことにしたのだが…。
福田雄一脚本・監督、柳楽優弥主演「アオイホノオ」第9話「最後の聖戦」は9月12日(金)24時12分!予告動画は番組公式サイトで視聴できる。テレビ東京オンデマンドで見逃し配信中。
◇テレビ東京「アオイホノオ」番組公式サイト
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