次々と鉄瓶長屋から姿を消す店子たち…6日NHK総合、岸谷五朗主演「ぼんくら」あらすじと見逃し配信

2014年11月05日20時00分ドラマ

八百屋の太助殺害を皮切りに、次々と店子(住人)が姿を消していく深川・鉄瓶長屋…同心・井筒平四郎(岸谷五朗)は太助殺害と長屋の大家・湊屋総右衛門(鶴見辰吾)には何か関係があると睨み…宮部みゆき原作、岸谷五朗主演「ぼんくら」第4話はNHK総合6日(木)夜8時より放送、NHKオンデマンドで最新話の見逃し配信中。

鉄瓶長屋のムードメーカーであり、お袋さん的存在、惣菜屋のお徳。いつも平四郎(岸谷五朗)が立ち寄っては、田楽だの煮物だのを美味しそうに食べている。お徳と平四郎のやり取りを見ていると、親子とは言わないが、年の離れた姉弟のようで、とても微笑ましい。かつて日本のあちこちに、お徳のような「世話焼きおばさん」がいたのだろうが、今では絶滅危惧種である。お徳の小言を聞きながら、煮物を食べるのも悪くないかな…なんて思う視聴者も多いのでは?

そんなお徳を演じるのは大女優・松坂慶子である。今でこそ、貫禄ある体型で「おっかさん」という感じがするが、かつては美人女優の代名詞だった。1952年生まれの松坂慶子は、中学生のとき「劇団ひまわり」に入団、「忍者ハットリくん+忍者怪獣ジッポウ」でテレビデビュー。1971年『夜の診察室』で映画初主演を果たす。1980年代は、山田洋次監督『男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎』、深作欣二監督『蒲田行進曲』、深作欣二監督『火宅の人』など次々と話題作に出演。現在まで、絶え間なくNHK大河ドラマ(「篤姫」「八重の桜」など)、連続ドラマ(「ゲゲゲの女房」など)、2時間ドラマ、映画、時代劇から現代劇までと、本当に幅広い活躍をしている大女優である。

■前回のあらすじ
江戸深川・鉄瓶長屋に芽迷い子が流れてきた。身なりの汚い子どもで満足に言葉もしゃべれない。同心・井筒平四郎(岸谷五朗)はその子の素性を探して親元にかえそうとするのだが…。
その子の名は長助。牛込に母子一緒に住んでいたが半年前に病で母を失った。住んでいた長屋の差配人・卯兵衛(小倉一郎)が面倒を見ていたが、卯兵衛も体をこわしてしまった矢先、長助が行方不明になった…ということを岡っ引きの政五郎(大杉漣)と政五郎が面倒を見ているおでこ(高村竜馬)が探し出してくれた。さっそく牛込の卯兵衛に連絡を取り、鉄瓶長屋に来てもらうと、そこで偶然長屋の住人で通い番頭の善治郎(徳井優)と鉢合わせをする。実は、長助の実父は善治郎だった。

善治郎は成美屋という大店の通い番頭だが、そこの女中と恋仲になり、生まれて来たのが長助だった。しかし今の善治郎には別に妻と娘がいる。本来なら善治郎が長助を引き取るべきなのだが、それは大店の主のたてまえがあってすることができない。
善治郎の妻は元主の妾で、腹の子と一緒に善治郎が引き取ったのだ。当時の江戸では、通い番頭という身分で妻子を持つなんてことはあり得ない、つまり善治郎はそれだけ恵まれた環境だったのだが…結局のところ、主の払い下げを引き取ったということだった。
行き場を失った長助は、長屋の差配人・佐吉(風間俊介)が面倒を見ることになり、翌日善治郎一家は長屋を出て行った。

そんな鉄瓶長屋に新たな店子がやってきた。名をおくめ(須藤理彩)といって、女郎上がりの女だった。おくめは、お徳の店に行き、死んだお徳の亭主がかつて自分の客だったと言う。それを聞いたお徳はショックを受けるのだが…。

■第4話「消えゆく隣人」あらすじ
深川・鉄瓶長屋では八百屋の太助が殺されたのを皮切りに、差配人の久兵衛(志賀廣太郎)妹のお露、桶屋権助の娘・お律、通い番頭の善治郎(徳井優)一家と、立て続けに店子(住人)がいなくなってしまった。そんな中、長屋では怪しげな壺に信心をかけた大工の八助一家、その他二家族までも姿を消してしまった。一連の出来事はウラで何かがあると察した同心・井筒平四郎(岸谷五朗)は、辻井英之介(音尾琢真)に、長屋の大家・湊屋総右衛門(鶴見辰吾)の身辺を捜査してもらうよう依頼した。

NHK総合11月6日(木)夜8時より「ぼんくら」(全10回)第4話「消えゆく隣人」を放送。出演は岸谷五朗、奥貫薫、加部亜門、大杉漣、風間俊介、志賀廣太郎、六平直政、鶴見辰吾、松坂慶子ほか。再放送はNHK総合11月11日(火)25時25分、BSプレミアムでは11月13日(木)午後0時より放送。NHKオンデマンドにて見逃し配信中。

NHK木曜時代劇「ぼんくら」番組公式サイト
NHKオンデマンド公式サイト

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