昭和の名優・菅原文太さん逝く…『仁義なき戦い』「ハゲタカ」配信と「幸福の黄色いハンカチ」放送。

2014年12月01日17時51分映画

高倉健さんに続いてまた一人、日本を代表する俳優の菅原文太さん(享年81)が、11月28日午前3時、転移性肝がんによる肝不全のため都内病院で死去していたことが1日、明らかになった…菅原さんの代表作である『仁義なき戦い』シリーズと、『妖怪大戦争』、NHKの骨太のドラマ「ハゲタカ」シリーズがHuluで配信されている。また、CS映画チャンネル「チャンネルNECO」では菅原さんの追悼企画として、主演ドラマ「幸福の黄色いハンカチ」(82年・全5話)を1日午後8時より順次放送する。

文太兄い、文ちゃんと映画ファンのみならず、共演した俳優、監督、製作者たちに愛された菅原さんは、宮城県仙台市出身。日本映画史に残る配給収入を上げた映画『仁義なき戦い』シリーズ、『トラック野郎』シリーズに主演し、先日亡くなった高倉健さんと並ぶ昭和の名優。共に任侠の世界を男気あふれる演技で魅せてくれたが、高倉さんが映画で演じた『幸せの黄色いハンカチ』(1977年)を、菅原さんが1982年テレビで主演している。

菅原さんは、宮城県屈指の名門高校から早稲田大学へ進学し、178㎝の長身と知的なルックスで大学在学中にモデル、1954年には旗揚げしたばかりの劇団四季に1期生として入団。日本初の男性専門モデルクラブを設立し、雑誌やショーのファッション・モデルをしながら、1958年『白線秘密地帯』で本格映画デビューした。脇役に甘んじる数年が続いた後、1969年『現代やくざ 与太者の掟』で、東映で初主演。1973年から始まった『仁義なき戦い』シリーズで、東映を代表する銀幕スターのひとりになった。
1980年代からはテレビでも活躍し、『獅子の時代』主演をはじめ、大河ドラマにも多数出演。他にも、ナレーターやアニメ映画『千と千尋の神隠し』『おおかみこどもの雨と雪』などの声優も担当するなど活動の幅を広げた。
だが、2011年の東日本大震災の後、故郷の宮城県をはじめ被災地で、公私ともに苦しい生活の続く人々が多いなか「今は映画を撮っている時じゃない」と自戒し、事実上の俳優引退となった。

今となっては、菅原さんの新しい作品を観ることはできないが、モデル仕込みのスタイリッシュな姿やドスの利いた声は、映画やドラマで偲ぶことができる。

現在、Huluでは、『仁義なき戦い』シリーズ5作、『妖怪大戦争』、「ハゲタカ」3作を配信している。初めての方は2週間無料体験できる。
また、CS映画チャンネル「チャンネルNECO」では菅原さんの追悼企画として、主演ドラマ「幸福の黄色いハンカチ」(82年・全5話)を1日午後8時より順次放送する。

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