リュック・ベッソン、ジャン・レノの出世作『グラン・ブルー完全版』あらすじ、Huluにて配信中

『レオン』『ニキータ』などを手がけたリュック・ベッソン監督、そして俳優ジャン・レノの名を世界に広めた作品のディレクターズカット版『グラン・ブルー完全版 デジタル・レストア・バージョン』がHuluにて配信。実在した伝説のダイバー・ジャック・マイヨールをモデルにして描かれた物語。予告動画はHuluにて配信中。
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日本ではハリウッド映画に比べ、若干マイナーな路線のフランス映画だが、それでも日本で知名度が高いフランス人監督がリュック・ベッソンだ。両親はともにスキューバーダイビングのインストラクター。ベッソンも幼いころからダイバーとして過ごしていたが、17歳の時事故にあってダイビングができなくなった。それ以降、ベッソンは映画製作へ進むこととなる。日本において、ベッソン監督は1980年代、90年代のミニシアター系ブームの火付け役の1人でもある。その中でも特に際だったのが1988年に公開された『グラン・ブルー』。実在のダイバー、ジャック・マイヨールとエンゾ・マイオルカをモデルにして作られた物語。海に魅せられ、素潜りで世界記録を競い合う男達の物語である。その海の美しさはもちろんのこと、男同士の友情、そして恋愛…日本でもカルト的人気を博した作品だ。
公開当時、『グレート・ブルー』というタイトルだったが興行的には惨敗。ところが本国フランスでのヒットが日本にも伝わり1989年セルビデオが発売されると爆発的ヒットとなった。1992年『グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版』として渋谷にあったシネセゾン渋谷というミニシアターで上映され、連日立ち見の大ヒットとなった。この作品に出演していたエンゾ役のジャン・レノは、本作で日本での知名度を一気に上げ、TVCMや雑誌の表紙を飾るなど大活躍。その後のジャン・レノの人気と活躍は言うまでもないが、『グラン・ブルー』公開から30年という月日が流れ、まさか「ドラえもん」になるとは誰が予想できただろう。
本作の主人公・ジャック・マイヨールのモデルとなった伝説のダイバー・ジャック・マイヨール(2001年没)は現役時代、次々と素潜りの世界記録を樹立させた人物。1976年、人類史上初素潜りで100メートルを超える記録を作った。
若き日、自身もダイバーだったリュック・ベッソンにとって、ジャック・マイヨールはヒーローだった。『グラン・ブルー』公開と同時に、ジャックの知名度も世界的に広まったのだが…晩年はうつ病に苦しみ、2001年自ら命を絶ってしまった。
『グラン・ブルー』のもう1人の主役、ジャン・レノが演じたエンゾは、実在の人物、イタリア人ダイバーのエンゾ・マイオルカがモデル。映画ではエンゾが死んでしまうのだが、実在のエンゾは現在も存命である。
この映画には様々なバージョンがある。フランス版『Le Grand Bleu』は1988年にフランス国内で最初に公開された作品。カンヌ映画祭でもこれが上映された。『THE BIG BLUE』は海外向けに編集されたもので12分カット、アメリカで公開されたものは音楽がオリジナルのエリック・セラではなくビル・コンディのものに変えられ、ラストシーンも追加されて違った結末となっている。日本では『グレート・ブルー』の邦題で公開された。『Le Grand Bleu / VERSION LONGUE』はベッソン監督の完全オリジナル版で、日本では『グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版』(ノーカット168分)として公開された。現在Huluで公開されているのはこの完全版のデジタル・レストア・バージョンである。
■あらすじ
素潜りのプロ、ジャック(ジャン=マルク・バール)とエンゾ(ジャン・レノ)は互いの実力を認め合いながらも競い合う、よきライバルとして友情を深めていた。そんな中、素潜りの国際大会が開かれたのだが、エンゾは帰らぬ人となってしまった…。
【グラン・ブルー完全版 デジタル・レストア・バージョン】(1988)
監督・脚本:リュック・ベッソン
脚本:ロバート・ガーランド
音楽:エリック・セラ
出演:ロザンナ・アークエット、ジャン=マルク・バール、ジャン・レノほか。
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映画『グラン・ブルー完全版 デジタル・レストア・バージョン』(ノーカット版168分)監督・脚本:リュック・ベッソン、出演:ロザンナ・アークエット、ジャン=マルク・バール、ジャン・レノほか。予告動画はYouTubeまたはHuluにて配信中。
◇『グラン・ブルー完全版 デジタル・レストア・バージョン』予告(YouTube)
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