祝!イチロー、張本氏と並ぶ3085本安打を“満塁ホームラン”で達成!MLB動画でチェック!

2009年04月16日16時33分スポーツ

米メジャーリーグ・マリナーズのイチロー選手が、4月16日エンゼルス戦に今季初出場し、7回裏マリナーズの攻撃1死満塁という状況から満塁ホームランを放ち、張本勲氏の持つ日本プロ野球最多記録3085本安打を達成した。

開幕前には胃潰瘍のため、DL入りしていたイチロー選手。しかし、復帰後いきなり特大アーチなのだから本当に恐れ入る。先日まで開催されていたWBCにおいても過度の重圧などの影響で、序盤戦こそ本来の調子を発揮できなかったものの、決勝戦となった韓国戦においては試合を決定付ける2点タイムリーを放つなど、ここぞというところでの勝負強さを見せつけ、日本チームに見事勝利をもたらした。

それからまもなく開催されたメジャーリーグの今季試合。イチロー選手は、エンゼルス戦が今季初出場戦となったにもかかわらず、見せ場を作った。ゲーム3回・第2打席でには、センター前ヒットを放ち、復調ぶりを観客に見せつけたが、まさかその後、ここまで劇的な展開があるとは誰も予想できなかった。4回・第3打席は右翼フライに倒れたが、ハイライトは第7回に訪れた。

第7回、イチロー選手がバッターボックスに入ったのは、1死満塁という状況。そして、フルカウント。イチロー選手の元へ飛んできたボールはカーブ。だが、イチロー選手はドンピシャのタイミングでスイング。手応えあるインパクトによって跳ね返されたボールは、そのまま勢いよく右翼席へ伸びていった。この特大アーチはイチロー選手のスーパースターぶりを改めて強く印象づけた。肝心なときに、予想を上回る華々しい結果を残すのがスーパースターというものである。イチロー選手にとっての11本目の満塁本塁打は、そのまま日本プロ野球最多記録3085本安打タイ記録安打となった。試合のリザルトは11対3。チームも大勝し、マリナーズは連勝の数を6に進めた。グランドスラムである。

この試合を観に来ていた張本氏は、試合後にイチロー選手を祝福。劇的な記録達成の喜びを分かち合った。このドラマティックな満塁ホームランの瞬間は、MLB.com(英語)で観ることが出来る。動画視聴は下記リンクより。

なお、この本塁打に対し、試合後のイチロー選手は「張本さんにも来て頂いて、その前で(記録を)並べたのは気持ちよかったです」とコメントした。

MLB.com イチロー選手の満塁弾