カルト的人気を誇るテリー・ギリアムが贈る奇想天外大冒険『バロン』NHKBS13日放送、あらすじと予告動画

2015年07月12日16時00分映画

『未来世紀ブラジル』などカルト的人気を誇るテリー・ギリアムがドイツ民話「ほら吹き男爵の冒険」を当時の最新鋭の技術を駆使して映像化したファンタジー映画!『死ぬまでにしたい10のこと』のサラ・ポーリーが9歳のときに出演した『バロン』はNHK BSプレミアムにて明日13日(月)昼1時より放送。予告動画はYouTubeで公開。

 ●ほらふき男爵の冒険 (岩波文庫)

アメリカ人なのにイギリスの「モンティー・パイソン」のメンバー。映画監督はもちろんのこと、アニメーターとしても活躍。とにかくこの人、テリー・ギリアムは「カルト的人気」「鬼才」「天才」の名をほしいままにしている。そのこだわりある作風は、映画マニアには人気だがやや一般向けとは言えず、興行的に大失敗した作品もあるかと思えば、ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞する作品(『フィッシャー・キング』)もあり、実に振り幅の広いクリエイターである。

そんなテリー・ギリアムの作風が色濃く出ているのは何といっても『未来世紀ブラジル』(1985)だが、本作『バロン』(1989)もそれに負けず劣らず、マニアが喜びそうなファンタジー映画である。ストーリー展開はやや困難だが、その映像の美しさ、作品がもつ世界観はまるでサーカスを見ているかのよう…。余計なことを考えず、テリー・ギリアムが描く世界にどっぷり浸っていただきたい。撮影当時9歳だったサラ・ポーリーとシェイクスピア俳優のジョン・ネヴィル、まるでおじいちゃんと孫のような2人をキャスティングしたテリー・ギリアムは、本当に天才だ。

■あらすじ
実在した世界一の「ほら吹き男爵」バロン・フォン・ミュンヒハウゼンをモデルに、月、地底、海へと奇想天外な夢の冒険を映像化。18世紀後半、トルコ軍の攻撃に晒されていたドイツ。そんな中、廃墟の中に建つ劇場ではヘンリー・ソルト一座による「ミュンヒハウゼン男爵の冒険」が興行されていたが、そこへ突然「我こそが本物のバロン」と名乗る怪しい老人が乱入。空想好きな娘・サリー(サラ・ポーリー)と一緒にドイツの町を救うため、不思議な力を持つ4人の仲間を探す旅に出るのだが…。

【バロン】(1989)
監督・脚本:テリー・ギリアム
脚本:チャールズ・マッケオン
撮影:ジュゼッペ・ロトゥンノ
音楽:マイケル・ケイメン
出演:ジョン・ネヴィル、サラ・ポーリー、エリック・アイドル、オリヴァー・リード、ユマ・サーマン、ジョナサン・プライス、ロビン・ウィリアムズほか。
原題:THE ADVENTURES OF BARON MUNCHAUSEN
備考:英語/字幕スーパー/カラー/レターボックス・サイズ
『バロン』Blu-rayはソニー・ピクチャーズエンタテインメントより絶賛発売中。

NHK BSプレミアムシネマ7月13日(月)昼1時より放送『バロン』。監督・脚本はテリー・ギリアム。出演はジョン・ネヴィル、サラ・ポーリー、エリック・アイドル、オリヴァー・リード、ユマ・サーマン、ジョナサン・プライス、ロビン・ウィリアムズほか。予告動画はYouTubeで視聴できる。

NHK BSプレミアムシネマ公式サイト
『バロン』予告動画(YouTube)