「Wiiの間」を任天堂・岩田社長や関係者が語る

任天堂は、Wiiに番組を無料で配信するサービス「Wiiの間」を、5月1日からWiiの内蔵チャンネル「Wii Channel」で開始したが、そのWiiの間について、紹介映像や、同社の岩田聡取締役社長をはじめ、関係会社の担当者がコメントする映像が公開されている。
岩田社長は、Wiiがお茶の間に受け入れられ「お茶の間復権」が実現したとしつつも、ビデオゲームがインタラクティブな操作が要求されるがゆえに遊ぶためのエネルギーも求められるのが課題だったと言う。継続的なビデオゲーム人口拡大のためには、ゲーム機に関わり続ける何らかの要素が必要だと考え、それがWiiの間だったとしている。
Wiiの間は、以下の3つの視点に立って考えられている。お客様の視点から、映像製作者の方々の視点から、企業の方々の視点から。番組は、すべてオリジナルで、関東のテレビキー局5局が番組を提供し、家族向けに作られ、家族が評価を下すことができる。また、映像製作者にとっても、視聴者からのダイレクトなフィードバックが得られ、将来的には課金することによる製作のしやすさも得られるという。企業にとっては、広告は視聴者が能動的に見るようなシステムになっているため、自由な長さの広告を効果的に作ることができるというメリットがあるとしている。
Wiiの間編成局長の鈴木吉弘は、作り手が作りたく、受け手が見たいものが、作られていくようになるのではないかという。また、家族や友人と映像を共有することで、コミュニケーションツールになることも期待している。
セブンアンドワイ代表取締役の鈴木康弘は、常にお客様の立場に立って考えることを大切にしているという。ひとつの商品の背景も伝え、その商品に対するフィードバックもすぐに得られる、そうした双方向のコミュニケーションを期待している。
イーストの瀬崎一世プロデューサーと善本真也プロデューサー/ディレクターは、作り手と受けての近さを実現できるのではないかということを楽しみにしている。そして、地上波では絶対に見られないような番組を作ってみたいという。
テレビマンユニオンの松葉直彦プロデューサーと土井晴美ディレクターは、番組にあれこれとデコレーションするのではなく、ひとつのテーマだけを突き詰めた番組を作ったり、面白さだけを突き詰めた番組を作るのもありではないかと考えている。
任天堂「Wiiの間」
任天堂・岩田社長会見ムービー
「Wiiの間」紹介ムービー