びっくりぽんの散切り頭!最後の贈り物に感涙…NHK朝ドラ「あさが来た」第8週見逃し配信と詳細あらすじ

2015年11月21日13時20分ドラマ
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第8週は、祖父・忠政(林与一)との永久の別れで今井家の家族が集まり、母・梨江(寺島しのぶ)は自分の娘育てをふり返り、父・忠興(升毅)は新事業“銀行”に乗り出す覚悟を話した!そんな実家であさ(波瑠)は時代の新しい息吹に触れ、はつ(宮﨑あおい)は母の深い愛に涙ぐんだ…見逃した方のためにNHK連続テレビ小説「あさが来た」の第8週)「京都、最後の贈り物」(11/16-21)の詳しいあらすじを紹介、NHKオンデマンドおよびGYAO!ストアで見逃し配信もしている。

前週もドラマオリジナルのキャストやストーリー展開で、原作より一層明るく朝のドラマにふさわしいほのぼのとする展開だった。特に、このところ出番の少なかった今井家の忠政(林与一)の枯れた演技や、梨江(寺島しのぶ)の母として二人の娘を想う姿に大いに泣かされた。
毎日の畑仕事で陽に焼けてたくましくなってもはつ(宮﨑あおい)は相変わらず美しく、顔に炭をつけ髪を振り乱して駆けつけたあさもまた愛らしかった。だが、そんなほのぼのホームドラマテイストの中でも、梨江からの最後の贈りものを頑なに断るはつに、あさが銀行の理想で説得する辺りは、さすが女性実業家の物語と納得。
あさそれでいて、新次郎(玉木宏)が五代(ディーン・フジオカ)にピストルを返す場面では、二人の男の間に激しい恋の火花の散らせた辺りにはラブロマンスの匂いも。
そして、文明開化の象徴“散切り頭”を父・忠興たちにさせたり、日本初のビールの登場にさりげなくでありながら新しい日本をたっぷり見せてくれた。
日本初ビールを見て「マッサン」を思い出した。ちなみに、日本人による初の本格的ビールは明治5年(1872年)、大阪商人・渋谷庄三郎(堂島醸造所)が製造・販売した。

他にも前週は「なるほど」と感心させられる演出が多かった。
あさに届いた実家からの手紙に切手が貼ってあったことにお気づきだろうか?日本の郵便制度を整えたのは、明治政府の政治家、前島密(まえじまひそか)、1871(明治4)年のこと。これまで何度か飛脚が手紙を届けるシーンがあったが、制作陣はこんなところにも時代の幕引きをうまく見せてくれた。奇しくも、明日22日のNHK大河ドラマでも切手の貼った手紙が登場するのでお見逃しなく。⇒「花燃ゆ」あらすじ

もうひとつ、炭坑内で鳥かごに入った小鳥(カナリヤ)にもなるほどと膝を打った。坑内の地中には「ガス溜まり」のようなものがあって、有害なガスが溜まっている危険性がある。ちょっとした地震などでもどこからかガスが漏れてくる危険性がある。カナリアはそうしたガスに敏感な生き物で、人間よりずっと早くガスの影響を受ける。カナリヤの元気が無くなればそれは危険信号!この後のドラマの展開で、どうぞカナリヤがぐったりすることのないようにとただただ願うばかりだが…。

■第8週「京都、最後の贈り物」詳細あらすじ
祖父・忠政危篤を知らせる手紙を受け取ったあさは、すぐに実家の京都に飛んで帰った。忠政は一旦は持ち直したが、優しいはつには「強いからこそ人に優しくできるのだ」といい、涙ぐむあさには柔らかい頬を引っ張って「笑え」といい、家族一人一人に感謝の言葉を遺して忠政は静かに息を引き取った。
あさ祖父の死後、忠興は政府からの要請を受け、東京に進出して“BANK=銀行”を作ると娘たち話した。両替屋の今後を心配するあさには両替屋と銀行の違いを教えた。だが、新次郎のトラウマとなった少年時代の話や、加野屋でさんざん金に振り回される人々を見てきたあさは、銀行の存在意義を疑問視。その時、忠興に国立銀行設立を強く勧めた人物・五代が来訪。五代はあさに、「お金の価値は使う人の志で変わる。何かを始めるには必ず金が必要。銀行は客と一緒に考え、志のある人を応援しお金で人を救う。人も街も元気になるためのお手伝いをするのが銀行だ」と、銀行の理念を語った。そして、「いずれ加野屋も銀行になるべき」と付け加え、あさはこの言葉に感銘を受けた。この話は、焼香にやってきた正吉と新次郎の耳にも聞こえた。

あさ一方、はつは母・梨江から生活を立て直すようにとお金を渡されるが、すでに嫁ぐときにお守りをもらっているからと、頑なにこれを断った。梨江はそんなはつに、かつて山王屋を助けなかったことを詫び、はつは、お家を守って生き生きと生きるあさに比べて自分が情けないと初めて愚痴を言った。それでも、畑の青物が不思議と力をくれると、今の生活に前向きに家族5人が仲良く暮らしていると安心させた。

大阪に戻ったあさは、加野屋の店の表に「加野炭礦」という看板を見つけ、ますます張り切り。明治5年、新橋から横浜で鉄道が開通したことで、石炭の需要が高まり加野屋の鉱山事業も順調。だが、あさ坑夫たちからの信頼の篤いあさがいるといないとでは石炭の採掘量が大きく変わり、あさは大阪と九州の行き来を頻繁にしていた。あさを優しく見守りながらも寂しい新次郎は、第2子を授かったはつと惣兵衛(柄本佑)の子供・藍之助に会いに行くことで寂しさを紛らわせた。藍之助もすっかり懐いて新次郎を「父ちゃん」と呼ぶ始末。そんな新次郎を、加野屋で人気者になったふゆがかわいそうと気にする。新次郎を意識しるふゆにうめが厳重注意。だが、義母・よの(風吹ジュン)も、ふゆの様子が気になった。

そんな折、加野屋を訪ねてきた梨江は、仕事ばかりしているあさのことを深く詫び、やんわりあさの愚痴をこぼす姑・よのに、高級着物を差し出してご機嫌取り。そして、あさにも注意はするものの、「女は何も知らないで嫁に行けばいい」と教えた自らの娘教育が間違っていたと謝った。そして、「結局男は家に居る嫁が好きなのか?」と女として自信喪失するあさに、「おなごのしなやかさを忘れないで胸を張って堂々と生きなさい」とエールを送った。
あさそして、はつ一家の再出発のために、和歌山にある土地の証文をあさに託して立ち去ろうとしたが、漬物を届けに来たはつがこれを知った。頑として証文を受け取ろうとしないはつ。その時“銀行の理念”を思い出したあさは、「土地をもらうのではなく、貸してもらう。その信用に応えていつか、何倍にもして返せばいい」と説得。梨江も「この証文を手にした娘夫婦が今後どう生きるのか見たい」と。はつは母に感謝し素直に証文を手にした。だが、その後も、惣兵衛たちに和歌山に移り住んで再出発したいということを言い出せないでいた。

商いにはまったく興味のなかった新次郎だったが、それでもあさの影響を受けて一緒に大阪商人の集まりにも顔を出すようになっていた。その寄り合いの席に、洋装し断髪した父・忠興と改名して忠嗣と名乗る弟・久太郎(興津正太郎)があらわれた。今井家がどんどん新しい時代に乗り出す姿に、あさもまた銀行経営の夢を膨らませた。
そんなある日、あさは、加野屋でも銀行経営を始めたいと、正吉に相談を持ち掛けた。正吉はあさの考えに賛同しながらも、「今はその時ではない。飛ぶ鳥落とす勢いの今井家と加野屋では時の見極め時が違う」と、時機を見定める商人の勘所を教えた。

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■キャスト
ヒロイン・あさ 役:波瑠
あさの許嫁・新次郎 役:玉木宏
あさの母・今井梨江 役:寺島しのぶ
あさの父、京都の豪商・今井家の当主・今井忠興 役:升毅
新次郎の父、両替屋「加野屋」の当主・白岡正吉 役:近藤正臣
あさの姉・今井はつ 役:宮﨑あおい

■スタッフ
原案:古川智映子「小説 土佐堀川」
脚本:大森美香
音楽:林 ゆうき
演出:西谷真一、新田真三、佐々木善春
プロデューサー:福岡利武、熊野律時
制作統括:佐野元彦

■放送予定
平成27年9月28日(月)~平成28年4月2日(土) <全156回>

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