“よそ者社長”は老舗を救えるか?8日「ガイアの夜明け」は手ぬぐい・永楽屋&陶磁器・たち吉の改革を取材!予告動画

創業100年以上の“老舗企業”が世界一多いとされる日本!しかし、老舗企業の多くは先祖代々続く“伝統”を守ろうとするあまり、思い切った改革に取り組めない傾向があるようだ!明日12月8日(火)「ガイアの夜明け」(テレビ東京、22:00)は、しがらみのない外部の新鮮な視点を持ち込み、再生を図ろうとする「永楽屋」ムコ殿・細辻伊兵衛社長と「たち吉」のよそ者・渡邊信夫社長による改革を取材!番組公式サイトで予告動画が公開されている。
「永楽屋」は、今年400周年を迎えた、京都府中京区にある老舗の手ぬぐい屋。創業以前は織田信長公の御用商人として活躍。創業は、江戸時代初期の元和元年(1615年)に綿布商として。近年は主に手ぬぐいや風呂敷などを取り扱っているが、時代と共に、海外の有名ブランドのタオルが市場を席巻し、手ぬぐい業界は衰退。永楽屋も売り上げが最盛期の半分近くにまで落ち込んだ。
そんな永楽屋の再生に乗り出したのが、14代目の細辻伊兵衛(ほそつじ・いへい)(51)。12代目の娘と養子縁組をした上で結婚した“ムコ殿”社長だ。細辻社長は自動車メーカーのエンジニアを経て、アパレル業界へ転身という異色の経歴の持ち主。1999年に細辻が社長になった頃、永楽屋は多額の負債を抱えていたが、業界を知らない“よそ者”ならではの方法で、老舗の改革を進めてきた。手ぬぐいを使ってハンカチやポーチを製作。また、昭和初期などのデザインを復刻した手ぬぐいが好評を博している。
そんな永楽屋に海外からラブコール。イギリスの「国立ヴィクトリア&アルバート博物館」のミュージアムショップが、永楽屋の手ぬぐいを取り扱いたいというのだ。しかし、そもそもヨーロッパには、「手を拭う」という文化がない。あくまで、デザイン性を評価されての“アート”としての興味。そこで、実用品としての手ぬぐいの魅力を「“拭う”文化」として伝えようと、細辻さんが自らロンドンへ向かった。
一方、陶磁器販売会社「たち吉」も1752年に創業して263年という京都の老舗。たち吉を支えてきたのは、京焼だけでなく美濃焼(岐阜県)、有田焼(佐賀県)など全国各地の窯元たち。たち吉が器のデザインや設計を担当し、窯元が焼き上げるという関係で高級な陶磁器を生産。1992年のピーク時には売り上げが271億円にも上った。ところが、バブル崩壊後、業績は落ち、中国産など安価な輸入品が次々と市場に出回ったことで経営が悪化。対抗策で低価格路線に舵を切ったところ、ブランドイメージを下げる結果となってしまった。
今年4月、そのたち吉が経営不振により、大手投資ファンド「ニューホライズンキャピタル」の傘下に入った。その結果、創業家の社長は退任し、役員の半分以上を社外の人間での再出発を果たすことに。新社長として投資ファンドが送り込んだのが、渡邊信夫(66)。渡邊は、かつて「三越」で営業推進部長を務めた人物。自ら全国を飛び回り、店舗を見直し、商品開発から接客教育まで現場の改革に乗り出した。果たして、“よそ者”の新社長は、一度見放された顧客の心をつかみ、老舗企業を再生させることはできるのか?
【取材先】永楽屋、たち吉 ほか
【案内人】江口洋介
【ナレーター】杉本哲太
【放送日時】 2015年12月8日(火)22:00~22:54
【同時放送】TX・TVO・TVA・TSC・TVh・TVQ
◇テレビ東京「ガイアの夜明け」番組公式サイト