びっくりぽんの文明開化!大久保利通暗殺事件…NHK朝ドラ「あさが来た」第13週見逃し配信と詳細あらすじ

2015年12月26日14時26分ドラマ
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東京で出会った内務卿・大久保利通(柏原収史)や福沢諭吉(武田鉄矢)が、あさ(波瑠)を女商人としてのステージをワンランクアップさせてくれた第13週は、大久保暗殺事件で五代との危ないシーンも描かれた!NHK連続テレビ小説「あさが来た」12月21日(月)~26日(土)「東京物語」を見逃した方のために詳しいあらすじを紹介、NHKオンデマンドおよびGYAO!ストアで見逃し配信もしている。

前週は、五代のあさへの熱い想いが言葉だけでなく行動でも見せた。大阪ではあさの手を握り新次郎(玉木宏)に制されたものの、東京ではちゃっかりあさを抱きしめている。その時の五代が何とも色っぽい。演じたディーン・フジオカはこの役で今や全国区の人気者。来年1月12日スタートの「ダメな私に恋してください」にメインキャストで出演する。
居眠りするうめ(友近)にさりげなく上着をかけてやるジェントルマンぶりを見せた大久保を演じた俳優・柏原については、第13週あらすじ・みどころで紹介している。

また前週は、あさ仕事と嫁・母との葛藤に悩むあさに、「あんたは欲張りや!」と苦言を呈したよの(風吹ジュン)が素敵だった。「外で仕事する覚悟をしたなら、わが子と離れる寂しさを我慢しなさい。それがあさの選んだ道だ」と働く女子の覚悟を諭したのだ。大きな招き猫に誓った亡き正吉に代わってあさを見守ろうという意気込みを感じた。そして、「千代がもう少し大きくなったら…」というあさに、「子育てで目を離していい時期などない」と言い切った言葉には、あさとは違った嫁として母として生きてきた自分への誇りも感じさせてくれた。

東京を舞台に文明開化の象徴となったいろいろなものが登場した。ガス灯、アイスクリン(アイスクリーム)、牛鍋(すきやき)。そして当時文明開化を大声で謳った福沢諭吉の登場。あさとの初対面は整備された街中。この時あさは男が福沢諭吉とは知らなかった。武田鉄矢扮する福沢は若者数人を引き連れ速足で歩いていた。実際の福沢も「人間まずは健康一番」と考え、毎日の散歩を欠かさなかったそうだ。ドラマにあったように、生徒たちを引き連れ早朝の散歩。塾生や卒業生は多い時には20人も散歩に随行し、その中でいろいろ教えを受けたそうだ。福沢はそんな自分たちを「散歩党」と称した。(慶応義塾大学HP「慶應義塾を知る・楽しむ」より)
あさ牛鍋屋であさが父相手に「学問のすゝめ」の話をする。この書は福沢が、明治維新直後の日本国民に向けて欧米の近代的政治思想、民主主義や市民国家の概念などを分かりやすく説明し、儒教思想や封建社会下で生きてきた国民に、近代民主主義国家の自覚ある市民へと意識改革を促そうと、1872(明治5)年から数年かけて順次刊行した冊子。話題の上った八編は「わが心をもって他人の身を制すべからず」という章で男女同権論を展開している。

前週は日本の素晴らしい文化も紹介した。大阪名物「岩おこし」やあさお手製の「新撰組土方歳三チャンバラ人形」、亀助が持っていた「ベロだし人形」。この人形は長唄や歌舞伎の所作(踊り)にある「舌出三番叟」をモチーフとしたもの。三番叟(さんばそう)は、能の「式三番」という演目から派生。3人の翁が登場し三番叟は3番目の翁で、その躍動的でユーモラスなところが広く愛され、三番叟が独立。振りの中にペロリと舌を出す奇抜な所作が人々に愛され、「舌出三番叟」と呼ばれるようになった。芸の盛んな大阪では、誰もが知るコミカルでひょうきんなポーズを、ふゆの縁談話にバツの悪い亀助の心に被せて持たせたのが粋だ。

■第13週「東京物語」詳細あらすじ
五代の東京視察を、幼い千代のためにあさは断った。だが、新次郎はあさの東京で学びたいという本心を見抜いた。義母・よのもまたあさの気持ちを察し東京行きを認めた。鉱山事業に反対していたあさ榮三郎も、九州のことは自分にまかせてしっかり東京を見てくるようにと勧めた。
うめを伴って到着したあさは、東京の近代化に驚いた。その頃には、関西経済界のトップ・五代も日本各地に鉱山を持ち、東京にも200人以上が働く出張所・東弘成館を作り鉱山王として日本経済のトップにいた。五代は大阪産業の発展のためにあさに東京視察を勧めたが、もう一つの目的があった。それは心の友であり明治政府内務卿・大久保利通をあさに引き合わせることだった。五代が睨んだ通り二人はすっかり意気投合し、3人で明日の日本について熱く語った。
その後、あさは久々に弟の忠嗣と牛鍋屋で待ち合わせ。ところが、そこに父・忠興が出現し、嫁の身で東京までやってきたあさに大目玉。あさは「学問のすゝめ」を引き合いに出して、男女平等や女性の社会進出について必死に抗弁すると、隣席で牛鍋をつついていた男が会話に参加。女性も経済的に自立し独立自尊の精神が必要と語り、あさに女社長になれと檄を飛ばした。この人物が福沢諭吉と察した忠興。改めてわが娘・あさを商売人として認めざるを得なかった。

あさその頃、大久保は五代と未来の「強い日本」を語っていた。多くの犠牲を払って誕生した明治政府。これまでの10年は基盤づくり、今後10年で政治を整え、その先の10年で外国に負けない強い日本が出来上がる、と。そんな大久保に五代は、女性を育てることを念押しした。大久保もまたそれこそが戦わずして強い日本を作る方法かもしれないと思い、そのファーストペンギンこそが、五代が想いを寄せるあさだと納得した。

数日後の明治11年5月14日、大久保が暗殺された。東京を発とうとしていたあさは号外で事件を知った。五代の身を案じたあさは、踵を返して東弘会館へ。ショックを受けた五代は、心の友と酌み交わした思い出のウイスキーに酔いつぶれていた。自分が政府の要職についておれば…友を守れなかった…と嘆く五代に、あさは、そんな五代だからこそ大久保の心の支えになっていたと励まし、今後は自あさ分が心の友になると約束。五代はあさを抱きしめ号泣。あさはそんな五代を突き放すことができなかった。落ち着いた五代に、今度こんな真似をしたら相撲で投げ飛ばす、と冗談をいいながら、二人で心の友を偲んで献杯。五代は、あさへの想いを口にしたが、初めてのウイスキーに酔いつぶれてしまったあさの耳には届かなかった。もっとも起きていても英語だったためにあさにはわからない。結局あさが目覚めたのは翌朝。駆けつけたうめに叱られながら大阪へ。

その頃、大阪ではふゆの縁談話が持ち上がっていた。加野屋を覗き見する不審な男は、ふゆの縁談の相手だった。相手はすっかりふゆを見初めてしまっていた。落ち込む亀助を新次郎は、三味線の師匠・美和が経営する洋風の店に誘って慰めた。

予定より遅れて帰ってきたあさは、東京の近代化から大久保の暗殺と五代を慰めたことまですべて報告した。そして五代のことばかりを気にする新次郎を一喝。

日本ではあまり高く評価されなかった大久保の死をロンドンの新聞では「日本国家の不幸」と日本の初代内務卿の死を報じた。
明治11年。大きな変化が起きようとした。そしてあさと新次郎も変わろうとしていた。

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■キャスト( )は原作役名⇒相関図(NHK)
今井あさ役(浅子):波瑠/鈴木梨央
姉・はつ(春):宮﨑あおい/守殿愛生
白岡新次郎(広岡新五郎)役:玉木宏
眉山惣兵衛(大眉五兵衛)役:柄本佑
五大友厚(五大友厚)役:ディーン・フジオカ
うめ役:友近
ふゆ役:清原果耶

■放送予定
平成27年9月28日(月)~平成28年4月2日(土) <全156回>

■原作
「小説 土佐堀川」

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