LINE LIVE『ガルム・ウォーズ』押井守&鈴木敏夫vs早大生 の90分勝負を配信!

2016年04月20日09時49分芸能

押井守監督の最新作『ガルム・ウォーズ』が、5月20日(金)に公開されることを記念し、4月16日に監督本人と日本語版プロデューサーを務めた鈴木敏夫が早稲田大学・伝統の講義、「映画のすべて マスターズ・オブ・シネマ」に登場し、現役早大生500人に向け、特別講義を実施し、その様子がLINE LIVEでも配信された。当日のレポートが到着したのでご紹介。見逃した方はLINE LIVEで配信しているので、今すぐチェックしよう!

押井「(鈴木とは)腐れ縁の典型例みたいな付き合いです」
鈴木「なんだかんだ言って、(押井は)僕を必要なんでしょうね~」
と、まずは30年以上のつきあいとなるふたりの、友情溢れるトークが繰り広げられた。

作品の意図や魅力についての話に話題が移ると、
押井「僕らの若い時代は、戦後の革命の時代だった。この世界を作ったのは誰か。
戦争というものを背景にもった世界にずっと興味があった。それをベースに、ファンタジーを作ろうと考えて作った作品です」
鈴木「押井さんは、人間が生み出したモノが好き。この映画の主人公(カラ)もそう。それが滅びゆく美しさを描いたのが、この『ガルム・ウォーズ』という作品です。それをふまえて観ると、ものすごく面白い作品だと思う」
押井「作った事というよりも、失われてゆく過程に興味がある。人間がいなくなっても、世界は変わらない。人間というのは、本来要らないものだから。生まれる過程よりも、壊れる過程を考える方が、ずっと本質が見えてくる」
といったように監督、日本語版プロデューサー自身がその魅力を熱く語った。

また、学生からは、多くの熱い質問が投げかけられた。「日本の邦画実写映画をどうしたらもっと盛り上げられるか、未来の予想図を教えてください」という質問には、
鈴木「日本にこだわる必要って本当にあるのだろうかって思います。僕は今、タイって国に非常に注目している。日本映画の10倍の予算をかけて、アジア全域で観られる映画を作っている。日本人が面白い映画をつくりたかったら、まずは盛り上がっている現場に行っちゃったらいいと思います!」
押井「僕はまず、現場に入れと言いたい。映画の仕事をしたいと思っている人の大半が監督になりたいと思っていると思うけど、映画の仕事の中で監督の仕事はあくまで全体の一部でしかない。映画の仕事がしたいなら、まずは現場の人間になりなさい。どんな仕事でもいい。映画をつくるには色んな職種があります。自分は何をしたいか、何が向いているか、そういうことは現場に入らないとわからない。監督になりたいって考えを捨てた方がはるかに可能性は広がると思う。どうしても監督になりたい人には、とっておきの手があります。小説、音楽とか漫画とか違うジャンルで偉い人になりなさい、そうすれば映画が撮れます、間違いなく。一本だけはね(笑)」
と、監督になる為のまさかの近道(?)を披露し、会場を沸かせた。

【番組概要・配信結果】
番組名 『ガルム・ウォーズ』押井守&鈴木敏夫 vs早大生 90分勝負
配信日時 2016年4月16日(土)14:45~16:20
出演者 押井守、鈴木敏夫
配信結果 視聴者数:約69万人
コメント数:約100コメント
ハート数:約6,200

動画配信ページ