遺品は語る「封印された瞬間~四川大地震」配信-NHKオンデマンド
NHKオンデマンドは、博物館に収められた被災者の遺品やスクープ映像も交え、四川大地震から1年あまりの時が流れた被災地の今を伝える「封印された瞬間~四川大地震博物館 遺品は語る」の配信を開始した。
今回、番組が取材したのはタイトルとなっている四川大地震博物館。震源地を中国・四川省とするマグニチュード7.9の四川大地震の発生からちょうど1年を迎えた今年2009年5月12日、中国の四川省成都市に開館した博物館である。この博物館を作ったのは四川省出身の実業家である樊建川(ハン・ケンセン)氏。この地を襲ったかつてない大災害を記録して後世に伝え、悲劇の実像を風化させないために博物館は作られた。
死者、行方不明者は8万6千人にものぼった四川大地震。亡くなった方々にはそれぞれ生活があり、そしてそれぞれに夢があった。四川大地震博物館が収集し、保存している遺品など数々(物品は5万点にのぼる)は、今は亡き人々の儚い影を伝えている。泥にまみれたウエディングドレス、錆のついた小学生の筆箱、倒壊した建物に押しつぶされた現金輸送車・・・それらは“そこにあった筈の生活”を浮かび上がらせている。必要とされる鉄骨を持たなかったたために瞬間的に倒壊し、多くの悲劇を生んだ小学校などの建築物のあり方は、悲劇を繰り返さぬための問題提議を投げかけた。犠牲となった人々の冥福を祈りながら、残された人間のなすべきテーマがここにある。
番組「封印された瞬間~四川大地震博物館 遺品は語る」では、博物館の収集物の取材を通して、そこに秘められた物語に迫る。さらに震災より一年という時を経た被災地を伝えるスクープ映像も交えながら、悼むべき大災害の実態を鋭く再考する。
◇「封印された瞬間~四川大地震博物館 遺品は語る」
番組の購入価格:315円(税込)
視聴期間:購入後1日
購入期限:2009年7月22日
本編時間:89分
語り(語り手):森田美由紀
NHKオンデマンド 「封印された瞬間~四川大地震博物館 遺品は語る」