「しあわせは食べて寝て待て」第8話:桜井ユキは団地を選び、宮沢氷魚は団地から旅立つ(ネタバレ)

05月21日08時00分ドラマ
画像:NHK「しあわせは食べて寝て待て」HPより

5月20日に放送されたNHK総合「しあわせは食べて寝て待て」(火曜22時)第8話では、鈴(加賀まりこ)の娘である透子(池津祥子)が団地を訪れ、司(宮沢氷魚)は団地を出て旅に出ることになった。好評放送中の本作も次週でいよいよ最終話を迎える。第8話のあらすじと見どころをご紹介しよう。



ドラマ「しあわせは食べて寝て待て」は、水凪トリの同名小説が原作。日々の食事と暮らしをテーマにしたハートウォーミングな作品で、心温まるエピソードが展開される。⇒【キャスト・各話あらすじと見どころ】

■キャスト
主人公・麦巻さとこ役:桜井ユキ
鈴の同居人・羽白司役:宮沢氷魚
大家・美山鈴役:加賀まりこ
パート先「唐デザイン」代表・唐圭一郎役:福士誠治
さとこを理解する編集者・青葉乙女役:田畑智子
唐デザインのグラフィックデザイナー・マシコヒロキ役:中山雄斗
 ほか

■第8話ネタバレ
大規模修繕を控え、高麗(土居志央梨)と団地で会ったさとこ(桜井ユキ)。高麗は隣人の騒音で引っ越しを考えていたが、問題が解決し、引っ越しはやめることにしたと話す。

八つ頭(西山潤)と反橋(北乃きい)の旅立ちの日、鈴(加賀まりこ)の娘である透子(池津祥子)がやってきた。鈴がさとこに部屋をあげると言ったことに関して、何も聞いていないと言う透子。話を聞く中で、さとこは建て替えの後にも、住み続けるには高額な費用がかかることを知る。結局八つ頭と反橋の見送りが出来なくなってしまい、さとこは巻き込んでしまったことを司(宮沢氷魚)に詫びる。司はさとこに、居場所が見つかってよかった、さとこが鈴のそばにいてくれれば自分も安心だと話す。

鈴と透子の折り合いは悪く、透子から鈴のことをお願いされた司とさとこ。部屋は無事にもらえることになったが、母親である惠子(朝加真由美)が突然訪ねてくる。このまま団地に住み続けるというさとこを責める惠子。難病である病気のことも理解しようとしてくれない惠子に、さとこは「気持ちがザワザワするでしょ。食べられないご馳走、わざわざ並べられてるみたいで」と言う。餃子、酢豚、ハンバーグ、エビグラタン…。さとこのために差し入れを買ってきた惠子だったが、さとこはほとんど食べられなかった。

そんな時、さとこはスーパーでウズラ(宮崎美子)とバッタリ再会する。ウズラの部屋へ招かれたさとこは、ウズラが早期退職をしたことを聞く。人生に気ままに過ごす時があってもいいじゃないと話すウズラ。曲まで作っているというウズラの話を聞き、母親のことを思い浮かべてしまうさとこだった。

惠子はさとこの部屋にスマホを忘れてしまっていた。スマホを届けに行ったさとこは、姪の姿を見て自分の幼い頃を思い出す。買ってきてくれた差し入れは、全てさとこの大好物ばかりだった。スマホに「ごめん」とだけ付箋に書き、会うことはせずにそのまま帰ったさとこ。受けとった惠子は「丈夫に産んであげられなくて…」と思わず泣きそうになる。

老人ホームには入らない、団地で暮らしたいと思っている鈴。透子は、司にお金を渡して鈴の面倒を見てほしいとお願いするが、司はお金を受け取らずに提案を断る。そして、団地を出ることにするのだった。

部屋の取り決め成立と、司の旅の安全を願って、さとこ鈴と司は3人でお祝いの食事をする。そして翌朝、司は出発をした。小豆粥を作ったさとこは、鈴の部屋を訪ねる。「司は…ここにはもう帰ってこないつもりね」と話す鈴。気を取り直し、さとこと一緒に小豆粥を朝ごはんに食べ、時を過ごすのだった。

■見どころ
司の新たな門出に、さとこは寂しさを感じながらも「行っておいで」と背中を押す。手作りの小豆粥は、言葉にならない思いや別れのささやかな贈り物のようにも映る。

一方、母との再会では「会いたくない」と言いながらも、差し入れを受け取り、自らも和菓子を手渡す――わだかまりの残る親子関係の中に、小さな歩み寄りが感じられる。変わらない団地の暮らしのなかで、少しずつ変わっていく心の機微を、静かな演出で丁寧に描いた回だった。

次回はいよいよ最終話を迎える。司はもうこのまま本当に戻ってこないのか?そして、さとこと鈴は団地でどのように過ごしていくのか。緊急特番のスペシャルトーク、そして第9話(最終回)の放送を楽しみに待っていよう。

■「しあわせは食べて寝て待て~ありがとうSP」放送
【放送予定】総合 2025年5月24日(土) 午前9:30~9:53

最終話直前!感謝を込めた緊急特番!桜井ユキ&宮沢氷魚&加賀まりこの3人が、名場面を振り返りながら語り合うSPトークを披露。クランクアップ直後のセットに集まり、印象に残っているシーンや、反響のあったセリフ、それぞれの役に込めた思いとともに、撮影秘話も飛び出すSP放送。

■第9話(最終回)
寂しそうな鈴を気遣うさとこ。司が山に行って二週間が経つが、鈴はソーイングマーケットは休業のまま、手製の商品が積み上げられてしまっていた。まだ働きたいお年寄りも団地にはいて、さとこは司の不在を埋めるかのように、自分に出来ることを模索し始める。そして、色々なかたちでみんなが利用できる共有スペースを団地の中に作ったらどうかと考え出すのだが…。そして司は…。

ドラマ10 「しあわせは食べて寝て待て」
【放送予定】2025年4月1日(火)スタート〈全9話〉
 総合 毎週火曜 22:00~
[再放送]総合 毎週木曜24:35~(金曜 午前0:35~1:20)
【原作】水凪トリ「しあわせは食べて寝て待て」
【脚本】桑原亮子、ねじめ彩木
【演出】中野亮平、田中健二、内田貴史

NHK「しあわせは食べて寝て待て」サイト

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