ヒジェの犠牲と受け継がれる夢“天上時計”…「チャン・ヨンシル」第21話あらすじと予告動画

2017年06月28日17時55分 ドラマ
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ヨンシルへの嫉妬心を捨てやっと心が通じ合ったヒジェとヨンシル!だが、格物を危険視する輩にヒジェの命が奪われてしまう!残されたヨンシルはヒジェの意志を継いで天上時計を作るが…実在の科学者、蒋英実の波乱の生涯を描いた「チャン・ヨンシル~朝鮮伝説の科学者~」(BS-TBS)来週6月29日(木)放送の第21話のあらすじと見どころ、豆知識などを紹介!予告動画は番組公式サイトで公開している。本作はDVDも好評発売中で公式サイトでも予告動画が公開中だ。

【「チャン・ヨンシル」を2倍楽しむ】には、ドラマの時代背景や豆知識や、放送にあわせて各話のあらすじと見どころを紹介するので、視聴の参考にどうぞ。

■キャスト相関図BS-TBS
チャン・ヨンシル役:ソン・イルグク
世宗役:キム・サンギョン
太宗役:キム・ヨンチョル
ソヒョン王女役:パク・ソニョン
チャン・ヒジェ役:イ・ジフン

■第21話「受け継がれる夢」
建国の功臣チョ・グァンは、「自分が手を下さなくとも朝鮮の未来を案ずるものがお前の命を奪う」からと、ヒジェを生かしたまま帰らせた。晴れ晴れとした表情で市場を歩くヒジェは、初めて心の目で民の暮らしぶりを見た。ヨンシルはヒジェの無事を喜び、彼が天上時計について自分と同じ考えを持っていることを知る。意気投合した2人は民のための天上時計を共に作ろうと語り合い、ヒジェはヨンシルにこれまでの悪行を謝罪する。
グァンとヒジェとの最後の会話で、身勝手な臣僚(士大夫)たちの言い分とヨンシルへの恐れ、そして格物振興派の夢がよくわかるのでお聴き逃しなく。
これまで嫉妬心からさんざんヨンシルを憎み、辛い目にあわせたヒジェ。今回、ついにヒジェの憎しみが溶けていく。ヒジェらしい謝罪の言葉が二人の間の壁を壊してくれる。


首元の傷の手当てもせずに飛び出し海東禁漏から歯車を外して天上時計の準備にかかるヒジェ。あきれながらもヨンシルも一緒に作業する。二度目の共同作業をする二人は天空の角宿を見上げ、ヒジェが青龍になりたかったとつぶやく。ヨンシルがその場を離れた時、ヒジェは格物(科学技術)に反感を抱く儒者によって命を奪われてしまう。
角宿(すぼし)は、中国で定めた星座“星宿”の二十八宿の一つで東方青龍七宿の第一宿。乙女座のスピカを含む。
中国の星座は西洋などの影響を全く受けずに独自に発達したといわれており、今から2500年ほど前に成立。星座は大きく分けて2グループ。第1グループは 「二十八宿」と呼ばれる天の赤道に沿って作られた28の星座。第2グループは、古代中国の社会身分制度がそのまま反映された250 あまりの星座たち。こちらのサイトで中国星座について詳しく解説している。(参考:中国星座への招待)


やっと心が通じたヒジェは、ヨンシルにとってたった一人の身内、従兄弟。「お前と一緒に作りたかった。民を表した天上時計は私たちの夢だ」という言葉を遺してこの世を去ったヒジェの死を悼み、ヨンシルは立ち直ることができない。ヒジェの遺書には、犯人探しに時間を割いても格物の振興の役には立たないので世宗に自分の死を知らせないでほしいとあった。太宗とユ・テクサン、世宗とハ・ヨンの間でさまよい続けてきた自分にぴったりの死に様だ。日食予測の成功のお陰であらゆる自然現象を理屈で説明できるという歴史的大変化を受け入れるには、多くの犠牲を伴うが、それが自分であったことを光栄に思う。次にはお前が狙われるかも知れないが、格物により世間が変わると信じた数少ない先駆者として、民のためにヨンシルが天上時計をつくり上げてくれと認めてあった。
ヨンシルと亡きヒジェが並んで民の暮しを眺めるシーン。ヨンシルへの嫉妬心が他でもない自分を苦しめていたともう少し早く気付いていれば…。回想シーンで世宗が何をしているのか?ついに世宗最高の偉業の扉が幕を開ける。
ヒジェを演じたのはイ・ジフン。元々は、高校生の時に甘く切ないバラード曲「なぜ天は」で歌手デビューし、ミュージカルスタートしても活躍している。時代劇「百済の王 クンチョゴワン」では知略に長け、慰礼宮主・プヨジュン(百済12代王)からの絶大な信頼を得たヘ・ゴン役を演じた。


ヒジェの遺書で立ち直ったヨンシルは、自撃漏の展示場所を見回り、そこでチョ・グァンと遭遇。グァンは時計の製作を続ければ死ぬことになるとヨンシルを脅迫するが、ヨンシルはヒジェの遺志を継いで天上時計作りに全力で取り組んでいく。
ここでもチョ・グァンが格物振興を阻止する理由を語る。結局は朝鮮は臣僚(士大夫)たちの国で、民がなり上がっては国が亡ぶという“器の小さい”身勝手な理屈だ。ヨンシルがなんと言い返すのか?

1434年陰暦7月1日、世宗は自動時報装置が付いた自撃漏を朝鮮の標準時計として公表。自撃漏は昼夜測候器“日星定時儀”で修正され、民たちに正確に時刻を伝えた。
また、世宗は“甲寅字”(カビンジャ)の製作も始めた。1434年、イ・チョンはキム・ドン、キム・ビンチャン、チャン・ヨンシル、イ・セヨン、チョン・チョク、イ・スンジといった当時の格物者を総動員してこれを開発した。20余万個の活字で鋳造された甲寅字は、竹で固定して印刷する。これによって知識はこれまでよりずっと早く、多くの人に伝えることができるようになる。
ヨンシルが南陽の町で作った朝鮮最初の公衆時計“仰釜日晷”(アンブイルグ)は、1434年10月に人々が集まる恵政橋と宗廟に設置された。
ナレーションと映像で紹介される世宗の偉業については、朝鮮実録に詳しく記載されている。世宗を語る時に外せない偉業のひとつ、“甲寅字”については「太宗世宗」でも描かれている。同50話では、“甲寅字”開発からさかのぼること14年、イ・チョンが水車監造都監から鋳字所勤めに戻り“庚子字”を作るところを描いており、同76話では甲寅字で書物が印刷される。ここで見逃してはいけないのが、この時世宗が印刷と密接な関係のあるもう一つの偉業を始めているということ。

恵政橋を行き交う民たちは、世宗とヨンシルを称賛し、ヨンシルの弟子のユルは得意満面で自分も手伝ったと自慢する。そしていつか出世して護軍になると息巻くユルをチェ・マルリが見つめる。
朝鮮初期を舞台にしたドラマで必ず登場するチェ・マルリがついに登場する。ハングル創成に反対した実在の崔満理がモデルで、「師任堂(サイムダン)、色の日記」でイ・ヨンエが演じた主人公の姑の祖父に当たる人物。詳しくはヒロイン紹介で紹介。

一方、イ・チョンは1436(世宗18)年平安道観察使になり、その後4年間は国境の強化に貢献していた。ソックは商人として活躍し、商業を軽視する朝鮮の姿勢を憂いていた。辺境のチョンを訪ねて、ヨンシルが作った携帯できる時計を手始めに商業隆盛に取り組むと報告。そこで、チョンはヨンシルが世の中を激変させる、水時計ではない自動時計を考えていることを知る。
ヨンシルは自動時計がなぜ世の中を激変させると考えたのか?

その頃、世宗は人体の喉に合わせた新しい文字づくりをし、ヨンシルは潤沢な予算で天上時計の開発にかかっていた。一方、明ではユン内官が近いうちに世宗がヨンシルを見捨てると予言する。
いよいよハングル学習者にはおなじみの子音が登場!ユン内官は何を根拠に世宗とヨンシルの別れを予言するのか?

そんな中、朝廷では大護軍にまで上り詰めたヨンシルや格物振興を未だ良しとしない者が、天上時計開発に宛てられた予算に不平を述べていた。今ではヨンシルを高く評価するメン・サソンは、ヨンシルを擁護し、ハ・ヨンも予算の使い道を報告させることで不満分子を抑えようとするが、話は平行線のまま。そこで口火を切ったのはチェ・マルリ。日食予測が当たったことで、人々が全てを数字で統治できると信じはじめ、魂の国として清貧に生きるべき朝鮮の理念が崩れてきたと訴える。サソンは、若い儒学者の「格物が心性をなくす」という考えを否定するが、別の儒学者は経典を振りかざして、かつて格物振興に反対していた大臣たちが格物擁護派に回ったことを非難し、あくまでも天井時計の開発に反対する。
若者がこんな調子では朝鮮の未来は危ない。老大臣たちの心の声が聞こえてきそうだ。

朝廷でそんな論議が行われていることなど知らないヨンシルは、その夜もソヒョンと遅くまで開発に勤しんでは、夜空のヒジェに語りかけていた。
若い儒学者たちが論じる天上時計の必要性については、ヨンシルとソヒョンが教えてくれる。

BS-TBS「チャン・ヨンシル」番組公式サイト
 2017.06.01スタート 月~金17:00-17:54
DVD 公式サイト
 「チャン・ヨンシル ~朝鮮伝説の科学者~」
 DVD-SET1&レンタルDVD Vol.1~8リリース中
 DVD-SET2&レンタルDVD Vol.9~16リリース中
 各22,800(税別)
 発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント

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