「仮面の王 イ・ソン」最終回考:様々な愛の形を見せてくれた感動の最終回の結末は?予告動画
ユ・スンホ×キム・ソヒョン×キム・ミョンス/エル(INFINITE)で贈る韓国時代劇「仮面の王 イ・ソン」(原題:君主・仮面の主人)感動の最終回をふり返ってみよう!本作はDVDも発売しており、Youtubeにて予告動画が公開されている。
(※以下、NHKBSプレミアムにて2018.04.15-08.26放送時に紹介したものです。)
※ドラマの時代背景や豆知識、ユ・スンホ×キム・ソヒョン×キム・ミョンス/エル(INFINITE)が登壇した記者会見再現レポート、各話の詳しいあらすじと見どころなどは【「仮面の王 イ・ソン」を2倍楽しむ】でまとめて紹介している。
以下、最終回のネタバレです
■キャスト
王/世子イ・ソン役:ユ・スンホ
ハン・ガウン/カウン役:キム・ソヒョン
偽の王/賤民イソン役:キム・ミョンス(エル/INFINITE)
キム・ファグン役:ユン・ソヒ
テモク役:ホ・ジュノ
ウジェ役:キム・ビョンチョル
「仮面の王 イ・ソン」は、朝鮮全土の水を私有化する影の組織“辺首会”が富と権力を握っていた時代に、強大な組織に対峙し、民衆のために戦う世子イ・ソンの愛と死闘を描いた壮大な歴史ドラマ。
最終回は、多くの苦難を乗り越えついに王となったイ・ソンが、毒に冒された友イソンや大勢の臣下たちを救い、辺首会の首領テモクを倒して、民たちのために平和な日々を取り戻すまでを描いた。
ウ・ボたちがどうしても作れなかったチム花毒の解毒剤は、最愛の娘ファグンを父テモクによって殺害されたウジェのお陰で完成した。彼は解毒剤の製法をテモクに内緒で会得していた。父テモクを恨み、袂を別ったウジェだったが、製法を教える代わりに王にテモクの助命嘆願をしていた。父としてテモクを恨みながらも、息子としてテモクの命だけは守ろうとしたウジェの“慈愛”が悲しい。
しかし、大臣たちはウジェが本当の解毒剤の製法を明かすとは信じなかった。そんな大臣たちを信じさせたのはガウンの“犠牲愛”だった。この解毒剤は毒を持って毒を制す薬で、毒に冒されていない者が飲むと死に至ることも。疑う大臣たちの前で解毒剤を飲んだガウンは毒の症状が出るのを確認させて、もう一度解毒剤を飲んだ。毒消しまでに時間がかかってしまったが、結局はガウンの無事を見て大臣たちも解毒剤を飲んで助かった。
敵も許す“王の愛”による無血開城宣言で辺首会のほとんどが降伏した。イ・ソンの政治理念に共感しながらも、悪に突き進むしかなかったテモクは、「お前のような君主に早く出会っていれば…」という言葉を遺して自死した。最後にウジェが父の命乞いをしていたと聞いたテモクの胸は、ウジェへの感謝以上に孫ファグンを手にかけたことへの後悔の念でいっぱいだったはず。テモクもまた時代の犠牲者だったかもしれない。
そして、誰よりも憐れだったのは、偽物の王として生きなければならなかった賤民イソンだ。唯一心を許していたヒョンシクに騙され、世子イ・ソンに命を狙われたと思い込んだイソン。邪心を抱いて適わぬ愛を力づくで手に入れようとした。王の友情が真実だったと知った時、彼の“友愛”が友の元へ走らせた。しかし狙われたのがガウンだと知った時、愛する女性を助けるために迷わず命を投げ出した。遅れて駆けつけた王イ・ソンもまた、ガウンを守るためにヒョンソクの刀を素手で握った。
遠のく意識の中でもイソンは、自分に名前を与えてくれたガウンに感謝し、王には「恨んでしまった私を許してください。私にとっても殿下は初めてで最後の友でした。どうかお嬢さまと幸せになってください。真の君主になってください」と言い遺して命果てた。
王は、友の遺した「真の君主」について自問し、答えを探し続けていた。そして1年後、“真実の愛”を貫いた王イ・ソンは、ガウンを王妃として迎えた。
犠牲になったギュホやファングム、そして永遠の友イソンの魂も二人の婚礼を祝ってくれた。
ちょっと駆け足の最終回だったがたくさんの愛の形を見せてくれた。特に初の時代劇に挑戦したエル渾身の演技には大いに泣かされた。「仮面の王 イ・ソン」はとても悲しい物語だったが、ラストの婚礼雛のような王(ユ・スンホ)と王妃(キム・ソヨン)の笑顔に救われ、心が温かくなる結末だった。王室の婚礼服については【朝鮮王朝豆知識】「◆王室の祭服・婚礼服」で詳しく解説している。
◇NHKBSプレミアム「仮面の王 イ・ソン」番組公式サイト
2019.11.23-2020.04.10 土08:30-09:30 再放送
2018.04.15-08.26 日21:00-22:00
2018.04.08直前スペシャル放送
◇オフィシャルサイト
◇予告編
【作品詳細】【「仮面の王 イ・ソン」を2倍楽しむ】