【韓ドラコラム】「イ・サン」テスのモデルはチ・チャンウクが演じた「ペク・ドンス」!実在の白東脩を紹介
イ・ビョンフン監督の韓国名作史劇「イ・サン」でイ・ソジン扮する李祘(イ・サン)こと朝鮮王朝第22代王・正祖を生涯、命をかけて守りぬいた護衛武士テスは、朝鮮王朝後期に実在した剣豪、白東脩(ペク・ドンス)をモデルにしている!実在した剣豪と、ドラマで描いた人物を見比べてみよう!Youtubeなどで公開中だ。「イ・サン」は、10月現在、U-NEXTで全話配信中。
■白東脩(1743年 - 1816年)
白東脩は朝鮮王朝第20代王・景宗の時代の老論派と少論派による派閥争い「辛壬士禍」で命を落とした武臣・白東脩の曾孫。父の白師宏(ペク・サグェン)も武臣だったが、祖父の白尙華(ペク・サンファ)が庶子だったために身分は低かったと思われる。代々続く武臣の家系で白東脩も「剣仙」と呼ばれた金光澤(キム・グァンテク)から朝鮮剣法を習得する。
1771年に武官の登用試験(科挙)に及第するが、家柄などのために出世がかなわず、家族と都を離れて地方で貧しい酪農生活を送ることに。そんな中、同じく家柄や身分差別で才能を眠らせていた朴斉家(パク・チェガ)や李徳懋(イ・ドンム)らと親交を温める。
そんな中チャンス到来!1776年、正祖が22代王として即位すると、新しい人材を大挙採用して親衛勢力を形成し、王室直属の親衛隊・壮勇営を新設した。槍と剣術の第一人者として白東脩が壮勇営に推薦登用されたのだった。正祖から重用された白東脩は1789年に『武芸図譜通志』の編纂を命じられ、同じくイ・サンの特命で奎章閣の検書官になった実学者で親友・朴斉家たちと翌年完成させる。この書は剣・槍・騎馬など24種に及ぶ武芸を図解した画期的なモノで、同時代の学者たちから「武から文を起こした」と高く評価された。
しかし、正祖の死後、第23代王・純祖の時代(1806年)に汚職事件に巻き込まれて地方に飛ばされるも、1810年に呼び戻されて軍器副正に任命される。6年後に享年74歳で死去する。
■「イ・サン」に2人のペク・ドンス
ドラマでイ・ジョンスが演じたパク・テスという人物は、イ・ビョンフン監督が剣豪、白東脩をチーフに人物設定された。しかし、ところが、遊び心満載のイ監督は、テスのモデルのペク・ドンスも第33話~34話と最終回に登場させている。 ちなみに演じたのは「イ・サン」の武術監督のキム・ソンシル。
「イ・サン」の中で描かれるパク・テスと演じたイ・ジョンスについてはコチラで詳しく解説している⇒友情と愛を終世貫いた孤高の人物に扮したイ・ジョンス紹介!
■「ペク・ドンス」ではチ・チャンウクが好演!
チ・チャンウクがペク・ドンス役に扮した「ペク・ドンス」は、父ペク・サグァンが正祖の父・思悼世子を守って処刑される。身重の母親まで追っ手に追われ、ドンスは四肢が不自由に生まれる。その後、恩師・金光澤(キム・グァンテク)に武芸を習い、正祖の護衛武士として王の暗殺を企む刺客集団と戦う。
そんな中、師の因縁からドンスは、幼馴染の友ヨ・ウンと敵対することに。2人の若き剣士が友から宿敵へと変わっていく葛藤が見どころで、ドンス役のチ・チャンウクとウン役を子役出身で「仮面の王 イ・ソン」のユ・スンホが演じ、2人の若き美剣士に注目が集まった。また、2人の師であるキム・グァンテクをチョン・グァンリョル、暗殺集団・黒紗燭籠の天役をチェ・ミンスが演じ、カリスマ性溢れる恩師対決も話題になった。
※「ペク・ドンス」については【「ペク・ドンス」を2倍楽しむ】で各話の詳しいあらすじと見どころ、時代背景、豆知識などまとめて紹介している。(©SBS)
◇YouTube「MBCClassicチャンネル」イ・サン 第1話
【作品詳細】【「イ・サン」を2倍楽しむ】
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