漫画家・井上雄彦の仕事「プロフェッショナル」-NHKオンデマンド

「SLAM DUNK」「バガボンド」「リアル」など、独特な作画でヒット作を生み続けてきた漫画家・井上雄彦の仕事の現場に迫るNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀 戦いの螺旋(らせん)、いまだ終わらず 漫画家・井上雄彦」が、NHKオンデマンドの見逃し番組サービスにて配信されている。視聴料金は315円(税込み)。
吉川英治の小説「宮本武蔵」を題材に足かけ11年にわたって連載を続けてきた「バガボンド」がいよいよ最終章を迎えている。まるでその場で動き出しそうな躍動感に満ちた武蔵の髪の毛。それを生み出しているのは、井上が連載途中から使い出した毛筆によるもの。漫画家が一般的に用いるGペンと比べて毛先が柔らかく、予期せぬ動きをするという。その自らの感覚の筆が、他に類を見ない画力を作り出している。
しかし連載の中で井上が最も悩み苦しくのは意外にも「ネーム」の作り方だという。物語の展開にあわせたコマ割りやキャラクターの動きを記するネームこそ漫画の根幹という井上が、思案する場は、行きつけの喫茶店のハシゴ。ヘッドホンをしながら思案し、キャラクターを「迎えにいく」作業なのだという。井上の作品作りにかける心の動き、思わず吐く本音を、カメラは捉える。
熊本での漫画展開催の準備の様子、若い頃に祖父から褒められた一言から漫画家への意識が芽生えたという井上の生き様をなぞりながら、「向上し続ける」プロフェッショナルの生き方を追う、1時間の拡大スペシャルだ。
プロフェッショナル 仕事の流儀 戦いの螺旋(らせん)、いまだ終わらず 漫画家・井上雄彦 NHKオンデマンド