ついに最終回「ドラマスペシャル白洲次郎」-NHKオンデマンド

日本のジェントルマンといわれた男の生涯を描く「ドラマスペシャル 白洲次郎」待望の第3話「ラスプーチンの涙」が、NHKオンデマンドの見逃し番組サービスにて配信されている。視聴料金は315円。
近衛文麿の無念を胸に秘め、次郎は新憲法作成を巡ってGHQと火花の出るような戦いを繰り広げる。責任者である国務大臣・松本烝治(竜雷太)は交渉の最中に退室、次郎たちは夜を徹して最終原案を検討する熾烈な交渉に突入していく。一方、正子はあいも変わらず、青山二郎たちと血を吐くような飲み会を重ね、次郎とはすれ違いの日々が続く。第二次吉田内閣のもと、次郎は通産省の創設や外資導入などに蛮勇を振るう。国内有数の製鉄所である広畑製鉄所の外資への売却を図る次郎と、それを阻止したい広畑製鉄筆頭常務・永野重雄(遠藤憲一)は激しく対立する。そんな次郎に対して「現代のラスプーチン」とバッシングが集中、新聞記者・本多(眞島秀和)は激しく取材攻勢をかける…。
今年の春に第1回、第2回が放映された後、吉田茂役の原田芳雄の体調不良などから半年待つことになった最終話だが、その甲斐に充分応えてくれる濃い内容で構成されている。憲法改正、通産省創設、国内産業再編、対日講和条約締結と、戦後日本復興の最重要事項に真正面から切り込んでいく次郎。周囲との激しい対立にも、常に自分のスタイルを貫く生き方が、ダイナミックな映像表現でテンポ良く描かれていく。
撮影中、何度も取り直したという次郎役の伊勢谷友介と永野重雄役の遠藤憲一による大立ち回りや、サンフランシスコ講和会議での吉田茂の歴史的演説を巧に再現した白黒映像など、見どころ満載だ。
ドラマスペシャル 白洲次郎 3「ラスプーチンの涙」 NHKオンデマンド