「不滅の恋人」第10話あらすじと見どころ:祝言の日に仕組まれた謀反!豆知識:摂政と垂簾聴政
女真に渡した密書を持っていると告げて兄イ・ガン(チュ・サンウク)に邪心を捨てるよう説得しようとしたイ・フィ(ユン・シユン)だが…韓国ロマンス時代劇「不滅の恋人(大君~愛を描く~」(全20話)第10話の詳しいあらすじと見どころ、豆知識をご紹介、番組サイトで予告動画が公開されている。
(※NHKBSプレミアムにて2019.03.03-07.14放送時に紹介したものです。)
以下、詳しいあらすじを知りたくない方は見どころをご覧になり、あらすじは視聴後の確認用にどうぞ。また【「不滅の恋人」を2倍楽しむ】には、時代背景や実在の人物紹介、取材会や直前番組の再現レポートなどまとめている。
■第10話
イ・フィは、女真族と裏取引きをした証拠の書状があると兄イ・ガンに告げ、即位する幼い王のために尽くすならば、その件は表沙汰にしないと迫る。正論を吐く弟イ・フィに憤懣やるかたないイ・ガンは、立ち去る弟に向けて矢を放とうとするが…。その後イ・ガンは、ヤンアン大君以下、味方の大臣たちを集めて武力行使への決意表明する。
イ・ガンに対してどこか遠慮がちだったイ・フィが、今回ばかりは一歩も引かない構え。イ・ガンの憤怒の矢はどこに突き刺さるのか?
大妃はイ・フィの進言を受け、世子の王への即位式を早める。そしてイ・フィを武官の長に就かせ幼い王を守らせることに。イ・フィは、チャヒョンの縁談を破談にしてほしいと頼むが、大妃はイ・フィが連れて来たルシゲの事が気になる。このことはチャヒョンの耳にも入るが、チャヒョンは一抹の不安を感じるものの、愛するイ・フィを信じる。
前回の動物対決に続いて、ルシゲとチャン尚宮との対決。行儀見習いのためにチャン尚宮はどんな手を使うのか?
不在時に何者かが部屋に侵入したことに気づいたイ・フィは、おそらく証拠の書状を探すためのイ・ガン指示だろうと察したが、しばらくこのまま様子を見ることに。だが、これでイ・ガンが自分を見捨てて女真族と裏取引したことがはっきりし、やりきれない思いになる。
イ・フィはなぜ、ホン尚宮たちの侵入に気づいたのか?簡単な仕掛けは空き巣対策にも活用できそうだ。
翌日、幼い世子が王位に就き、大妃は大王大妃となり摂政「垂簾聴政」が始まる。大王大妃は、イ・フィの戦功を称えて武官の長である兵曹判書に任命する。兵曹判書だったイ・ガンの義兄ジャジュンが事務方に回わされたことで、イ・ガンは次なる作戦に出る。
新王の笑顔とイ・ガンの苦々し気な表情に注目。果たして、イ・ガンが目論んだ次の作戦とは?
ナギョムは、イ・フィのためにもチャヒョンとの婚礼を認めてやるべきと大王大妃に進言する。3年前とは一変したナギョムの態度を訝しがる大王大妃だが、幼い王を守るためにチャヒョンの父ソン・オクの力はぜひとも欲しい。結局、ナギョムが婚姻の申し込みをソン家に届ける。わざわざ友の印の飾りを身に付けてきたナギョムを見て、何か魂胆があるはずと睨むチャヒョンだが…。その頃、芸妓ヨギョンは密かにある人物を訪ねていた。その姿をイ・ガンの部下ウルンが確認する。
郡夫人については8話「豆知識」で解説。ソン家を出たナギョムのほくそ笑みをお見逃しなく。ヨギョンは何の目的で刺客らしい人物を訪ねたのか?
やがて、イ・フィとチャヒョンの祝言の日が決まる。幸せな2人の婚礼の準備が進むなか、その裏でイ・ガン一派は、謀反を起こしてイ・フィを陥れようとたくらんでいた。新居で幸福感に浸るチャヒョンは、ルシゲから敵地で過ごした3年間を詳しく聞き、涙を流して礼を言う。
これまでヤンアン大君が主導権を握っていたが、ここからはイ・ガンがイニシャチブをとる。イ・フィたちのために新居の用意をする裏で恐ろしい謀反を企てる。ヤンアン大君に話す計画の一端から、その全貌を想像してみよう。一方、ルシゲの言葉と回想シーンでチャヒョンに涙を流させた、イ・フィたちの凄惨な3年間と、ルシゲのイ・フィへの想いも見てとれる。イ・フィとルシゲの息の合った救出劇をお見逃しなく。
ところで、決起の日に選んだ婚礼の日が「癸酉年四月三日」とあるが、正史に残る首陽大君が起こしたクーデータ(癸酉靖難)がまさにこの年の10月10日だ。癸酉靖難については時代背景で詳しく解説。
ついに婚礼の日。イ・ガンの付き添いで新郎イ・フィが到着。喜んで出迎えるソン・オクたち。ところが突然、婚礼の品を運んで来た者たちが刀を取り出して列席した大臣たちに斬りつける。イ・フィたちが必死で抗戦する中、イ・ガンが傷を負い、左議政キム・チュが殺される。驚くチャヒョンを守ろうとするイ・フィに、傷を負ったイ・ガンは王宮に行って幼い王を守るようにと促す。ソン家に残ったイ・ガンは…。
荷物運びの者たちは武器をどのように運び入れたのか?イ・ガンが斬られるとは?いったいこの謀反は誰の指示なのか?
■豆知識:摂政と垂簾聴政
摂政とは幼い王に代わって政務を執る職。本作では大王大妃が摂政となるが、当時の厳しい儒教の教えでは、朝廷で女が直接表立つことが好まれなかった。そのために玉座の後ろに簾を掛けて摂政を行ったために「垂簾聴政」と呼んだ。王朝で最初にこの垂簾聴政を行ったのは貞熹王后。これが誰かはコチラで詳しく説明している。
■キャスト/少年時代⇒相関図(NHK番組サイト)
イ・フィ/ウンソン太君役:ユン・シユン/チョン・ジンソ
イ・ガン/チニャン大君役:チュ・サンウク/チェ・グォンス
チャヒョン(ジャヒョン)役:チン・セヨン
大王大妃シム氏役:ヤン・ミギョン
ヤンアン大君役:ソン・ビョンホ
パク・ギトゥク役:ジェホ/チョン・ジェヒョン
ルシゲ役:ソン・ジヒョン
ソン・オク役:イ・ギヨン
アン氏役:キム・ミギョン
クッタン役:ムン・ジイン
ユン・ナギョム役:リュ・ヒョヨン
◇NHKBS「不滅の恋人」番組サイト
2019.08.04-12.29 毎・日23:00~ 地上波初放送
2019.03.03-07.14 毎・日21:00-22:00
◇NHK_PR
【作品詳細】【「不滅の恋人」を2倍楽しむ】