NHK木村文乃主演「サギデカ」加地(高杉真宙)は本当に今宮(木村文乃)の協力者なのか!?第3話予告動画

2019年09月08日12時20分ドラマ
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番頭(長塚圭史)の指示で大金を遠方に運ぶことになった加地(高杉真宙)。そこは高杉の故郷だった…一方、高齢者から言葉巧みにクレジットカードを騙し取る詐欺師(古川琴音)が逮捕されたのだが…NHK総合14日(土)夜9時より木村文乃主演「サギデカ」(全5話)第3話放送!予告動画は番組公式サイトで公開されている。

■高杉真宙は善人?それとも悪人?
7日放送の第2話で加地颯人(高杉真宙)は今宮夏蓮(木村文乃)に、振り込め詐欺グループの上層部と接触したら連絡すると約束する。そんな中、店長(玉置玲央)に呼び出された加地は、店長の上司・番頭と呼ばれる男(長塚圭史)に会い、直接連絡取れる携帯電話を渡される。

番頭の先は首魁と呼ばれるトップ。加地はそこまで辿り着くことができるのか?そして本当に今宮の捜査協力をするのか?第2話の時点で、彼が善人か悪人か判断が付かない。高杉真宙という俳優がかもしだす独特な雰囲気が、加地颯人というキャラに合っているのではないだろうか。



■伊東四朗、地面師に「駒」として使われる
第2話の詐欺テーマは「地面師」。地面師とは何かご存じない方も多いと思われる。土地の所有者になりすまして偽の売買契約を結び、契約金を騙し取る詐欺グループのことだ。

大手住宅メーカー・積水ハウスが五反田の一等地約600坪を55億円で購入、それが地面師による偽の売買契約だったことが判明し世間でも大騒ぎとなったのが記憶に新しい。犯人グループの大半は逮捕されたが、中には名前を変え海外に逃亡した者もいた(のちに帰国、逮捕される)。

なぜ一流企業がまんまと騙されてしまったのだろう。それには地面師と呼ばれる詐欺グループの巧妙な手口があった。その詳細が事細かく描かれているルポルタージュが森功著『地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団』(講談社)。

この本には、地面師たちがどのようにターゲットとなる土地を見いだし、どのようなメンバーを集め、どのように積水ハウスとの交渉に持ち込んだかが書かれている。なかなか興味深い内容なので、地面師に興味があるかたにはぜひおすすめしたい1冊である。

7日放送された「サギデカ」第2話では、伊東四朗演じる北村という元高校教師が、原田(筒井真理子)という元教え子から、父が土地売買の件で困っているので助けてほしいともちかけられ、原田の父に成り代わって銀行と土地売買契約を交わす…という内容だった。

原田とは偽名で、最初から北村を偽土地売買契約の「駒」として使うために接触。少々認知症が入っていた北村は、すっかり偽原田に騙され、地面師の片棒を担ぐことになってしまった。

認知症を患っているとはいえ、北村は罪を問われることになり、偽原田は証拠不十分で釈放、無罪放免というなんともやりきれない結末となった。ラストで北村は今宮(木村文乃)に「この年になっても生徒の役に立てたことが嬉しい」と言う。なんとも切ないセリフだった。

■第3話「掌中の娘」あらすじ
加地(高杉真宙)は番頭(長塚圭史)の指示で店長(玉置玲央)と一緒に大金を遠方に運ぶ。そこは加地の故郷だった。

一方、高齢者からキャッシュカードを奪いとる詐欺師・亜佐美(古川琴音)が逮捕される。亜佐美は組織ではなく個人で詐欺行為を働いてた。しかもその理由は、両親と家族3人、生活費を稼ぐためという。今宮夏蓮(木村文乃)は憤りを感じるのだが…。



NHK総合9月14日(土)夜9時より土曜ドラマ「サギデカ」(全5話)第3話を放送。BS4K 11日(水)夜7時50分より先行放送。再放送は総合18日(水)深夜24時55分より放送。出演:木村文乃/高杉真宙/眞島秀和/足立梨花/玉置玲央/長塚圭史/鶴見辰吾/青木崇高/遠藤憲一ほか。第3話ゲスト:古川琴音。予告動画は番組公式サイトで公開されている。

NHK総合 土曜ドラマ「サギデカ」番組公式サイト

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