敵は韓ドラ初のインチキ宗教集団！「君を守りたい～SAVE ME～」ってどんなドラマ？

これまでの多くの韓国サスペンスは猟奇殺人事件を題材にしてきたが、その常識を破ったのが「君を守りたい～SAVE ME～」だ！本作はDVDも発売しており、作品公式サイトで予告動画が公開されている。

「君を守りたい～SAVE ME～」（以下、「君を守りたい」）は、初恋の人を救うためにインチ宗教集団に立ち向かう青年たちの奮闘を描いたヒーロー・サスペンス。ウェブトゥーン（ウェブ漫画）をドラマ化した作品で、韓国ドラマ初のインチキ宗教を題材にしている。20世紀末に日本の治安を脅かしたカルト集団を彷彿とさせるエピソードも描かれ、残酷な殺戮シーンとはまた違う怖さが漂う。韓国ドラマを見たことのない、サスペンス好きの方にもぜひともお勧めしたい一作だ。



一見、平和に見える村。しかし、この村は怪しげな教団によって支配されていた…。
両親の事業の失敗で田舎へとやって来た少女サンミ(ソ・イェジ)。そんなサンミの家族たちに教団の存在が忍び寄っていく。田舎者の青年サンファン(テギョン(2PM))は初恋の相手サンミが囁いた「助けて…」という言葉に強い衝撃を受け、仲間たちとともに彼女を救うため立ち上がる！

本作で悪者ををやっつけるのは高校時代つるんだ4人の若者たち。予告動画をみても、K-POPの人気グループ2PMのメンバーで俳優としても活躍するテギョンや、「ウチに住むオトコ」などで注目を集めた演技派ウ・ドファンといった爽やかな若手俳優たちの楽しい高校生活が描かれており、まるで青春ドラマのようだが、騙されてはいけない！予告動画の後半からがらりと雰囲気が変わる。その雰囲気を変えるのが、「名もなき英雄＜ヒーロー＞」では、熱血刑事を演じたベテラン俳優のチョ・ソンハだ。

チョ・ソンハが、髪の毛と眉まで白く脱色して、インチキ教団の教祖になり切っている。聖職者として慈愛に満ちた穏やかな顔の裏に隠された化け物の顔が何とも不気味。大掛かりなスケールと緊迫感で「怖いけど、気持ち悪いけど観てしまう」と、視聴者を虜にし、劇中、信者たちが口にした「成されます、信じます」という言葉は、韓国で流行語になった。

このインチキ教団の教祖に狙われるのがソ・イェジ。「夜警日誌」「花郎＜ファラン＞」や「無法弁護士～最高のパートナー」でヒロインを務めたクールビューティーの若手実力派女優。低い声と抑えた彼女の演技が、かえって緊迫感を増幅させ怖さを煽る。

「ボイス～112の奇跡～」や「愛の迷宮-トンネル-」といった猟奇殺人事件を解決するクライムサスペンスでは勇敢な刑事や腕利きの探偵が事件を解決するが、「守りたい」は高校時代つるんで悪さをした田舎の4人組が事件を解決する。モムチャンのハン・サンファン（テギョン/2PM）、小柄なウ・ジョンフン（イ・ダウィ）、太っちょのチェ・マニ（ハ・フェジョン）、そして細マッチョのソク・ドンチョル（ウ・ドファン）とキャラの立った面々。

お城のような敵のアジト「救船院」からヒロインを救出する設定は、クッパにさらわれたピーチ姫を助けるマリオゲームのようだが、彼らには爆弾もなければハンマーもない。彼らにあるのは度胸と知恵と友情！アイテムはスマホとインターネットだけ。SOSを出しても政治家も警察も親も大人は全員悪者！そんな彼らがどのようにヒロインを救出し、カルト集団を撲滅するのか？

ハラハラドキドキ、観始めたら止まらない本作だが、この4人の若者のお陰で本作の視聴後の感想は青春サスペンスとでも名付けたいほど、“サイダードラマ”に仕上がっている。（※すっきりした気持ちを韓国では炭酸飲料の“サイダー”という）

本作の見どころやキャストの魅力、メイキングやインタビュー動画、各話のあらすじなど【「君を守りたい」を2倍楽しむ】でまとめて紹介している。

「君を守りたい～SAVE ME～」が気になった方は、1月23日現在、Netflixにて全16話配信中だ。

◇Netflix
◇公式サイト

【作品詳細】【「君を守りたい」を2倍楽しむ】