『パラサイト』ポン・ジュノ監督、米アカデミー賞授賞式を感動と拍手で沸かせたスピーチ動画紹介

2020年02月10日15時27分映画
Youtubeよりキャプチャー

第92回米アカデミー賞授賞式が日本時間10日開かれ、韓国映画『パラサイト 半地下の家族(Parasite)』が作品賞、脚本賞、監督賞、国際映画賞を独占!アジア初の快挙を遂げたポン・ジュノ監督(50)のコメント動画がYoutubeにて動画公開されている。

『パラサイト 半地下の家族』は、全員失業中の貧しい一家とIT企業を経営する裕福な社長一家という相反する2つの家族の出会いから想像を遥かに超える展開へと加速していくブラックコメディ・スリラー。

大歓声の中、アジア初の快挙に戸惑いながらステージに立つポン・ジュノ監督は、「さっき国際長編映画賞を受賞したので、今日はもう終わったなと思っていたんですが…」と、会場を沸かした。改めて感謝の言葉を述べ、「幼いころから胸に抱いていたことがあります。映画の勉強をしていた時に、本で読んだ言葉で今も大切にしている言葉です。『もっとも個人的なことがもっとも創意的である』。これは、マーティン・スコセッシの言葉でした。私は、彼の映画を見て勉強ました。一緒に監督賞にノミネートされただけで嬉しい」と、同じ監督賞にノミネートされていた『アイリッシュマン』のマーティン・スコセッシ監督の方に手を伸ばした。

ポン・ジュノ監督の思いがけない告白に、スコセッシ監督は涙ぐんだような表情を浮かべ、両手を合わせたあと、笑顔がこぼれた。この温かいやり取りに会場ではスタンディングオベーションでアジアの後輩とそんな彼に夢を抱かせた先輩監督を称賛した。「僕が学校でマーティン映画を観て勉強していた方なのに一緒にいられるだけでも光栄なのに、賞をもらえるとは思いませんでした」と、いう言葉に、マーティン監督は肩をすくめて笑った。

さらに、「まだ、僕の映画や名前がアメリカで知られていなかったときに、いつも僕の作品を候補にいれてくれたクエンティン・タランティーノ先輩がいらっしゃるんですが、本当に愛しています。ありがとうございます。明日の朝まで飲み続けます。」
この言葉にタランティーノ監督は、自身の胸を叩いて、ピースサインを出して笑顔を返した。

そして、一緒にノミネートされていた監督たちを讃え、「このトロフィーを、アカデミーが許してくれるなら5つに分けたい気持ちです」と語って会場の笑いを誘った。 

『パラサイト 半地下の家族』は全国大ヒット上映中だ。
また、本作の魅力や、キャストたちのコメントなどはコチラでまとめて紹介している。
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