パク・ソジュン「梨泰院クラス」韓国での評判|パク・ボゴム最終回に特別出演

2020年03月23日15時40分ドラマ
©JTBC

パク・ソジュン主演の大人気漫画を原作とした韓国ドラマ「梨泰院クラス」の韓国での評判をご紹介!現在YouTubeにて公開中だ。

「梨泰院クラス」は、同名の漫画を原作として2020年1月から3月にJTBCにて放送された金土ドラマ。原作自体も大ヒット作品であり、また漫画の原作者がそのままドラマの脚本も担当しているということで、原作のファンも期待していた作品だ。ドラマ版でのキャストの姿が公開されると、漫画とのシンクロ率に絶賛の声が多数聞こえるほどだった。



ストーリーは、パク・セロイ(パク・ソジュン)の高校時代から始まり、父親が亡くなった原因となった相手、飲食業界最大手「長家(チャンガ)」への復讐をする15年計画の一部始終が描かれている。前半はスピーディな展開で、瞬きする間もないほどテンポよく物語が進んで行く。不遇な人生を送るセロイが今後どのように這い上がっていくのか?と視聴者はドラマに釘付けとなった。一方、後半は復讐劇だけでなくロマンスにもフォーカスされ、また周辺人物にスポットが当たるなど、幅広いストーリー展開がなされた。物語の厚みが増していく一方、序盤のようなインパクトに欠けている、回想シーンが多い、といった中だるみを指摘する声も見られたものの、それでも最終回で主人公パク・セロイの15年に渡る復讐計画がどのような結末を迎えるか、またチョ・イソ(キム・ダミ)、オ・スア(クォン・ナラ)とのロマンスもどのような展開を迎えるか?視聴者は最後まで見守った結果、最終回視聴率は16.5%(首都圏は18.3%)を記録し、有終の美をおさめた。

全体の視聴率推移に関して、初回視聴率は5%(ニールセン コリア全国基準)と、JTBC歴代ドラマ初放送最高視聴率と同数値からスタートを切った。放送直後から口コミがSNS等で瞬く間に広がり視聴率は急上昇。 翌週の第3話では8%に飛躍し第5話には10%台を突破した。このように毎週視聴率は右肩上がりとなり、何と10話連続上昇という驚異的な記録を残した。 第11話からはしばらく停滞したものの13~14%台を粘り強く維持し、同時間帯1位は逃さなかった。そして21日に迎えた最終回では自己最高視聴率16.5%を記録。惜しくも「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」(最終回23.8%)の壁を越えられなかったが、JTBC歴代ドラマ視聴率2位という記録を打ち立てた。

しかしながら最終回の一番の目玉は、何を隠そうパク・ボゴムのカメオ出演ではなかろうか。彼は自身の主演作「雲が描いた月明り」のキム・ソンユン監督との縁で本作品に特別出演することになったのだ。パク・ボゴムはスア(クォン・ナラ)が新しくオープンしたレストランに面接に来たシェフとして、ビジュアルだけでなく、料理の実力まで備えた完璧なシェフを演じ輝かしいオーラを放った。このシーンは短いながらも、スアの明るい未来を象徴するようなドラマの重要なシーンとして強烈なインパクトを残した。これはやはりパク・ボゴムだからこそ成し得ることであり、一瞬の登場でドラマ全体を掌握してしまうパク・ボゴムのスター性は格別だというしかないだろう。ファンでなくとも必見だ。

このように、本作品の人気ぶりは原作や脚本の魅力に加えて、俳優の好演も一役買った。 特に、主人公セロイを演じたパク・ソジュンが15年という時間の流れによりキャラクターの感情を爆発させていく部分は高く評価され、 メディア記事やSNSではパク・ソジュンの‘人生キャラクター’という表現であふれた。
ヒロインのチョ・イソを演じたのは、映画『魔女』(2017)に主演したキム・ダミ。セロイを一途に想い脇目を振らず突き進む姿、セロイとスアの仲を邪魔するちょっと子供っぽい姿は可愛らしくてたまらない。キム・ダミは本作品でドラマ初主演となったが、彼女の魅力を思う存分見せつけ、確実にファンを増やしたことだろう。今後の活躍が益々期待されている。また人気インフルエンサーとして活躍する役なだけあり、彼女のファッションにも注目が集まった。パク・ソジュンの隣にいるため分かりにくいが、キム・ダミも170センチの長身であり、派手な服もスマートに着こなす姿は毎回話題となった。
また、チョ・イソに思いを寄せるチャン・グンス役には「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」の双子の長男役で注目を集めた若手俳優キム・ドンヒが演じており、長家の次男として、ストーリーにも大きな影響を与えるキーパーソンとして視線を集めた。それだけでなく、子犬のようなかわいらしい姿はキュンとしてしまう人も多いだろう。尚、ドラマの前半と後半でイメージが変わるので、その部分にも注目だ。(因みに、「SKYキャッスル」にて双子の次男役を演じた若手俳優チョ・ビョンギュは、本作品と同時期に放送され視聴率争いを繰り広げた、ナムグン・ミン主演の「ストーブリーグ」に出演している。このようにSKYキャッスルブームで注目された若手俳優が現在人気作品にて活躍していることがお分かりいただけるだろう。)

また、本作品はタイトルの通り、実際にも梨泰院で多く撮影されているが、セロイが運営する居酒屋タンバム(단밤:韓国語で甘い夜、甘栗の二つの意味がある)は実際にあるのか気になるところだろう。建物は梨泰院の隣駅であるノクサピョン駅に位置しており、現在はタンバムという看板はなく、新しい店のオープン準備中のようだが、既に多くのファンが既に写真を撮りに訪れるという。また、梨泰院には原作者が実際に運営している居酒屋「꿀밤」(クルバム、Honey Night)が実在する。こちらは撮影地ではないものの、漫画キャラクターが描かれたメニューや店内装飾など、ファンにはたまらない店であろう。現在なかなか旅行に行けない状況ではあるが、是非とも今後の観光スポットとして候補に入れておくのはいかがだろうか。

そして、本作品は3月28日からNETFLIXにて全世界配信予定。今韓国で最も話題となっているドラマであり、是非とも視聴していただきたい。

■キャスト
パク・セロイ役:パク・ソジュン
チョ・イソ 役:キム・ダミ
オ・スア役:クォン・ナラ
チャン・グンウォン/グニョン役:アン・ボヒョン
チャン・グンス役:キム・ドンヒ
チェ・スングォン役:リュ・ギョンス
マ・ヒョニ 役:イ・ジェヨン
チャンガ会長/チャン・デヒ役:ユ・ジェミョン

■スタッフ
演出:キム・ソンユン「雲が描いた月明り」「恋愛の発見」
脚本:チョ・ガンジン(原作者)

JTBC「이태원 클라쓰」番組サイト
Netflix

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